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フランス検察、大統領候補ルペン氏のEU資金流用疑惑巡り精査

 4月17日、フランス検察は、大統領選で現職のマクロン大統領と争う極右政党「国民連合」のルペン党首とその党員がEUの資金を不正使用したと指摘した欧州不正対策局の報告書を精査していると明らかにした。写真はルペン氏。アビニョンで14日撮影(2022年 ロイター/Christian Hartmann)

[パリ 17日 ロイター] - 仏検察は17日、大統領選で現職のマクロン大統領と争う極右政党「国民連合(RN)」のルペン党首とその党員が欧州連合(EU)の資金を不正使用したと指摘した欧州不正対策局(OLAF)の報告書を精査していると明らかにした。

OLAFからは3月11日にこの報告書を受け取ったという。

ルペン氏は今月24日の大統領選決選投票でマクロン氏と対決する。

調査報道サイトのメディアパルトは16日、OLAFの報告書では、ルペン氏が党員らと公金14万ユーロを不正に使用し、流用額は総額61万7000ユーロに上ると報道。誰かが直接利益を得たとの指摘はないが、EU資金を人件費やイベント費に充てたことが問題視されている。

ルペン氏の事務所からはコメントを得られていない。

RN幹部はラジオ局ヨーロッパ1に対し「大統領選に介入し、ルペン候補を陥れようとするEUや欧州当局の企てに国民はだまされない」と語り、OLAFを相手に法的措置を取ったと明かした。

代理人はBFMテレビに対し、ルペン氏がOLAFの指摘を否定しており、まだ聴取も受けていないと説明。同氏も代理人もOLAFの報告書を目にしていないという。

ルペン氏はEU資金から不正にスタッフの給料を支払っていた疑惑を巡り、2017年から調査対象となっている。

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