[サンガット(フランス)/セント・マーガレット湾(英国) 4日 ロイター] - フランス人発明家フランキー・ザパタ氏が4日、自身がデザインした、立った状態で乗る飛行装置「フライボード」でドーバー海峡の横断に成功した。先月も横断に挑戦したが、途中で海に落ちて失敗していた。
ザパタ氏は4日、0617GMT(日本時間午後3時17分)にフランスのカレー近郊のサンガットを離陸。約20分後に英南部ドーバー近くにあるセント・マーガレット湾に無事到着した。
フライボードは小型ジェットエンジン5基を搭載し、ザパタ氏は灯油を積んだリュックを背負って飛行。途中で一度、給油のためボートに着陸した。横断時の速度は時速160─170キロだったという。
ザパタ氏は横断達成後に記者団に対し「最後の5─6キロは本当に楽しかった。これが歴史的偉業かどうかは自分が決めることではない。時が経てば分かる」と語った。
フライボードの将来的な用途はまだ分からないとし、複雑な装置であるため一般の人が操縦することは考えにくいと付け加えた。フランスのBFMテレビには、「日曜の朝にパンを買いに行くような用事に使う装置ではない」と述べた。また、空飛ぶ車の開発にも取り組んでいることを明らかにした。