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マクロン仏大統領、新型コロナ陽性 接触のEU首脳らは検査急ぐ

[パリ 17日 ロイター] - フランス大統領府は17日、マクロン大統領が新型コロナウイルス検査で陽性となったと発表した。先週末に欧州連合(EU)首脳会議に出席し、ここ数日もEU首脳らと相次いで会談しているため、EU全体で感染経路の特定が進められている。

 12月17日、フランス大統領府は17日、マクロン大統領が新型コロナウイルス検査で陽性となったと発表した。先週末に欧州連合(EU)首脳会議に出席し、ここ数日もEU首脳らと相次いで会談しているため、EU全体で感染経路の特定が進められている。写真はパリで14日、代表撮影(2020年 ロイター)

大統領に初期症状が見られたため、PCR検査を受けて診断が確定したという。マクロン氏は大統領別邸で自主隔離に入り、職務はリモートで継続している。22日のレバノン訪問を含む外遊日程は全てキャンセルされた。

大統領府の当局者は、マクロン氏に倦怠(けんたい)感と咳の症状があると述べた。同氏は来週21日に43歳になる。

マクロン大統領は先週10、11日にブリュッセルで開催されたEU首脳会議に出席し、EU各国の大半の首脳らと接触。今週に入ってからは、ミシェルEU大統領、スペインのサンチェス首相、グリア経済協力開発機構(OECD)事務総長と14日に昼食を共にしたほか、16日にポルトガルのコスタ首相と会談した。

同当局者は、症状が出たタイミングを踏まえると、EU首脳会議で感染したのがほぼ確実だと述べた。

ドイツ政府によると、メルケル首相はEU首脳会議後のコロナ検査で陰性が確認された。

スペインのサンチェス首相も陰性が確認されたが、24日まで自主隔離に入る。ポルトガルのコスタ首相は自主隔離して検査結果を待っているが、症状はないと首相府が明らかにした。

妻のブリジットさんも検査陰性となったが、自主隔離措置を取る。また、この数日間にマクロン大統領と接触したカステックス仏首相も自主隔離する。

マクロン氏はコロナ流行当初すぐに感染予防のため「ナマステ」(合掌)方式の挨拶を採用したが、最近になってソーシャルディスタンスを確保しないことも多くなっていた。14日にグリアOECD事務総長と面会した際は握手を交わしている。仏大統領府はロイターに対し、これは「残念な」過ちだったとした。

ジョンソン英首相はツイッターに、マクロン氏の「早い回復を願う」と投稿。仏政府当局者によると、トランプ米大統領はマクロン氏に電話して早期回復を願う気持ちを伝えたという。ジョンソン、トランプ両氏は今年既に、コロナに感染している。

*情報を追加しました

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