[東京 8日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)前議長のベン・バーナンキ氏が、週明けにも安倍晋三首相や黒田東彦日銀総裁と会って、意見交換することがわかった。日銀のマイナス金利政策や、英国の欧州連合(EU)離脱決定後の経済情勢について、バーナンキ氏の見解を聞くことになるとみられる。複数の政府筋が明らかにした。
今のところ、11日に黒田総裁、12日に安倍首相と会う方向で調整が進んでいるという。
同氏は2006─14年までFRBの議長を務めた。極端な需要不足の際などには事実上の財政ファイナンスを指す「ヘリコプターマネー」が有効な手段と述べた経緯もある。
英離脱決定後、ポンド安を起点にリスクオフ心理が台頭。この時期に安倍首相や黒田総裁とバーナンキ氏が会って、どのような見解を表明するのか注目が集まりそうだ。
舩越みなみ 取材協力:梅川崇 編集:田巻一彦
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