September 21, 2018 / 11:59 PM / a month ago

コラム:ヘッジファンドが白旗、「FRBと闘うな」の格言体現

[ロンドン 17日 ロイター] - ヘッジファンドがついに米連邦準備理事会(FRB)に屈したようだ。米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによると、ヘッジファンドおよび投機筋のポジションは短期金利の上昇を予想する方向に急激に傾いた。

 9月17日、ヘッジファンドがついに米連邦準備理事会(FRB)に屈したようだ。写真は8月22日、ワシントンにあるFRBビル(2018年 ロイター/Chris Wattie)

彼らが降参し、FRBが自ら示してきた金利パスに則って利上げすると考え始めた兆しだ。

世界金融危機以来の10年間、市場は低成長、低インフレ、不安定な金融市場がFRBの大幅な利上げを阻むと予想し、「FRBとは闘うな」という格言をあざ笑うかのように、こうした見方は概ね的中してきた。

しかしCFTCの最新データによると、ヘッジファンドと投機筋は30日物フェデラルファンド(FF)金利先物と2年物米国債先物の売りポジションを増やしている。FRBと闘うのを止めたようだ。

重要なのは、以前よりも急激な短期金利の上昇を見込んでいる点だ。年内にあと2回、来年さらに3回利上げするというFRBのガイダンスを受け入れているのだ。

11日までの週には30日物FF金利先物の売り越しが倍増、6万1151枚と2月以来で最大となった。この方向への変化は6週連続で、2014年6─8月以来で最長となっている上に、当時よりも変化の幅はずっと大きい。なにしろ今年7月にはまだ22万0563枚の買い越しと、買い越し幅が10年ぶりの大きさだった。

最新週は2年物米国債先物の売り越しも19万7128枚で、2月以来で最大。一方、10年物米国債先物の売り越しは68万2684枚でほとんど変わっていない。

総合すると、彼らはイールドカーブのフラット化(長短金利の縮小)に賭けている。これは実際のカーブの動きと一致する。ただし、投機筋が賭けているのは短めの金利の上昇に起因する「ベアフラット化」であり、長期金利の低下による「ブルフラット化」ではない。

米国債の2年物と10年物利回りの差は先週、20ベーシスポイント(bp)を下回り、2007年以来で最もフラットな状態に近付いた。2年物利回りは17日時点で2.80%と、過去10年間の最高水準となっている。10年物利回りは長年3.0%乗せの水準を維持できずにおり、17日は一時3%を突破した後下回った。

*筆者はロイターのコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています。

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