July 14, 2015 / 6:37 AM / 3 years ago

アングル:イエレン発言に関心、楽観的なら9月利上げ・ドル買いも

[東京 14日 ロイター] - ギリシャ支援策をめぐる協議が進展し、外為市場の関心は再び米国の利上げに移り始めている。米連邦準備理事会(FRB)が警戒する「国際情勢」の不安要因が1つ後退。15日に予定されるイエレンFRB議長の議会証言に、市場の注目が一段と高まっている。

 7月14日、15日に予定されるイエレンFRB議長の議会証言に、市場の注目が一段と高まっている。クリーブランドで10日撮影(2015年 ロイター/Aaron Josefczyk)

米経済に楽観的な見方が示されれば、9月利上げ観測が強まり、ドル買い/円売り基調が強まるとの見方も出ている。

<リスク回避姿勢が後退>

ユーロ圏首脳が13日、財政緊縮策を条件にギリシャに期間3年で860億ユーロ規模の支援を行うことで基本合意した。市場では、ギリシャのユーロ圏離脱リスクが後退したとの見方が広がり、122円半ばで推移していたドル/円JPY=EBSは、14日の東京時間に一時123円後半まで値を伸ばした。

ギリシャは財政緊縮策の法制化で議会の承認を得る必要があり、予断を許さない状況ではあるものの、もう1つの懸念材料だった中国株の下落も今のところ一服し、市場の関心は米国の利上げに向かいやすくなっている。

米連邦公開市場委員会(FOMC)声明では、利上げを判断する際に重視する要因として「国際情勢」が今年から加わった。「国際情勢」をめぐる懸念がいったん後退し、イエレン議長が15日に行われる議会証言で米利上げに前向きな見方を示せば、ドル/円は上昇しやすいとみられている。

米商品先物取引委員会(CFTC)が前週末に発表したIMM通貨先物の非商業(投機)部門の取組(7日終了週)では、円の売り越しが6万3629枚となり、6月初旬から半分近くまで縮小。「円売りポジションを積み上げる余地が拡大してきている」(みずほ証券・チーフFXストラテジスト、鈴木健吾氏)という。

<利上げ時期を見極め>

イエレン議長は、ギリシャ情勢や中国株動向が不安定だった今月10日時点の講演でも、年内利上げに含みを持たせる発言をし、ドル買いが強まった場面があった。

7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)では議長の記者会見がなく、8月のジャクソンホール会議も参加を見送る方向と伝えられている。仮に9月に利上げに踏み切るならば、今回の議会証言はイエレン議長が市場にメッセージを伝える数少ない機会になる。

イエレン議長が議会証言で米経済の堅調な回復を想定し、年内利上げスタンスに変更なしとの姿勢を示せば、ドル買いが強まりやすい。その後の米経済指標で良好な内容が出てくれば「来週にかけて1ドル124台に上昇し、定着するだろう」とクレディ・アグリコル銀行・外国為替部エグゼクティブディレクター、斎藤裕司氏はみている。

ただ、「124.50─125.00円に売りがたくさん観測されている」(金融機関)との指摘もある。

ギリシャ情勢や中国株の動向は、不透明さがしばらく残りそうだ。海外情勢がクリアになるまでは、125円を突破しても滞空時間は短くなるかもしれない。

杉山健太郎 編集:田巻一彦

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