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パウエルFRB議長続投:識者はこうみる

[22日 ロイター] - バイデン米大統領は22日、パウエル連邦準備理事会(FRB)議長(68)を続投させる方針を決めた。新型コロナウイルス危機に迅速に対応した手腕を評価した。インフレが高止まりする中、金融政策の継続を重視した決定となる。またホワイトハウスによると、バイデン大統領は次期FRB議長の有力候補だったブレイナード理事(59)を副議長に指名した。

バイデン米大統領は22日、パウエル連邦準備理事会(FRB)議長を続投させる方針を決めた。9月30日、ワシントンで撮影(2021年 ロイター/Al Drago/Pool via REUTERS/File Photo)

市場関係者のコメントは以下の通り。

●現実的、ハト派のブレイナード氏副議長指名で均衡

<TDセキュリティーズ(ニューヨーク)のシニア外為ストラテジスト、マゼン・イッサ氏>

(パウエル氏の続投で)連邦準備理事会(FRB)は若干、より現実的になる可能性がある。ブレイナード氏は明らかにハト派とみられており、同氏が副議長に指名されたことで、何らかの均衡が得られるだろう。ただ、まだ空席は残っており、今後ハト派で空席が埋められる可能性は残っている。

●ECB並みのハト派化期待に肩透かし

<テンパス・コンサルティング(ワシントン)の外為トレーダー兼ストラテジスト、フアン・ペレスサ氏>

ブレイナード理事は、よりハト派的な候補とみられていた。同氏が次期議長に指名されなかったことは、ハト派的な欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁に並ぶと強く期待していた人たちにとり、残念なことだった。

●継続性への一票

<コモンウェルス・ファイナンシャル・ネットワーク(マサチューセッツ州ウォルサム)のチーフ・インベストメント・オフィサー、ブラッド・マクミラン氏>

これは継続性に投じられた一票であり、信頼感や米連邦準備理事会(FRB)が歩んできた道への信任票でもある。市場はブレイナード理事が議長に昇格することに対しそれほど好意的ではなかったのかも知れないという事実をうかがわせる。市場はこれを、バイデン政権がMMT(現代貨幣理論)の道に向かうことはないと言っていると、正しく解釈している。議会で審議中の法案が変え得るであろうほどには、物事を変更しないという一票だ。

●後手に回る政策継続の恐れも

<テミス・トレーディングのトレーディング共同マネージャー、ジョー・サルジ氏>

市場は変化やボラティリティーを嫌気するため、安定は重視される。しかし、パウエル氏がインフレを制御不能な状況にし、政治的もしくは他の理由を恐れ、インフレ対応に向け行動していないと考える向きもあり、後手に回る恐れのある政策の継続となれば、悪材料になり得る。パウエル氏の行動が早すぎる、もしくは遅すぎる、ましてやインフレ高進が一過性なのかは誰にも分からず、最大のポイントと言える。

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