March 29, 2019 / 2:52 AM / a month ago

ムーアFRB理事候補が復活求める政策ルール、存在自体に疑問も

[ワシントン 28日 ロイター] - トランプ米大統領が連邦準備理事会(FRB)理事候補に指名した経済評論家のスティーブン・ムーア氏は、今月米紙に寄稿した記事で、FRBは商品(コモディティ)価格に即した金融政策を実施することで最近の利上げやそれに伴う批判を回避できたかもしれないとの見方を示した。

 3月28日、トランプ米大統領が連邦準備理事会(FRB)理事候補に指名した経済評論家のスティーブン・ムーア氏は、今月米紙に寄稿した記事で、FRBは商品(コモディティ)価格に即した金融政策を実施することで最近の利上げやそれに伴う批判を回避できたかもしれないとの見方を示した。写真はワシントンで19日撮影(2019年 ロイター/Leah Millis)

ムーア氏は今月13日付のウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)への寄稿記事で、FRBは1980年代にインフレ抑制に成功したポール・ボルカー元議長の戦略を見習うべきだと指摘。記事によると、ボルカー氏は商品価格が上昇している局面では利上げし、下落している場合は利下げを行うというルールに従っていたためインフレを抑え込むことができたという。

ただ、ムーア氏の主張には1つの大きな問題がある──ボルカー氏やFRBはそのようなルールを一度も実施したことがないようなのだ。

ボルカー元議長の任期と自身がFRBのスタッフだった時期とが重なるドナルド・コーン元FRB副議長はロイターに対し、1980年代には「商品価格に関する多少の議論があり、一部のFRB理事は商品価格に一定の注意を払った」と説明。「ただ、中心的な役割は果たさなかった」と続けた。

この時代のFRBの議事録を検証すると、連邦公開市場委員会(FOMC)で何カ月間も商品価格への言及がないことがあった。商品価格が取り上げられたとしても、データの1つとして捉えられ、中核的な金融政策の決定要因とは考えられていなかった。

ボルカー氏が最近出した回顧録「Keeping At It」(努力の継続)は過去のインフレ抑制の取り組みに関する記述があるが、商品価格指数には1度も振れていない。ボルカー氏はコメントの求めに応じていない。

ムーア氏はインタビューのリクエストにこれまでのところ回答していない。

同氏はWSJへの寄稿記事で昨年終盤の利上げに関してパウエルFRB議長を厳しく批判している。ブルームバーグと米紙ワシントン・ポストによると、ムーア氏の友人であるカドロー米国家経済会議(NEC)委員長はトランプ大統領にこの記事を見せたという。

FRBの利上げやパウエル議長に批判的なトランプ氏は同記事を称賛し、前週にムーア氏をFRB理事に指名する考えを明らかにした。

ムーア氏の人事案はまだ正式に上院銀行委員会の指名承認に向けて提示されていないが、既に政党の枠を超え、エコノミストなどから批判の声が上がっている。

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below