July 17, 2018 / 10:38 PM / 5 months ago

米FRB議長、議会証言で楽観的な景気認識:識者はこうみる

[17日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は17日、上院銀行住宅都市委員会で半期に一度の証言を行い、米経済について、今後「数年」にわたり労働市場が堅調を維持し、インフレ率もFRBの目標である2%近辺で推移するとの見通しを示した。

 7月17日、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は上院銀行住宅都市委員会で半期に一度の証言を行い、米経済について、今後「数年」にわたり労働市場が堅調を維持し、インフレ率もFRBの目標である2%近辺で推移するとの見通しを示した(2018年 ロイター/James Lawler Duggan)

市場関係者のコメントは以下の通り。

<フェデレーテット・インベスターズの首席株式市場ストラテジスト、フィル・オーランド氏>

パウエル議長は「適切な金融政策の維持」という表現をひそかに加えた。ここで問題なのは、適切な金融政策をどのように考えているかで、それが謎となっている。直近の連邦公開市場委員会(FOMC)で示されたドット・チャートを文字通り解釈すると、年内にあと2回、0.25%ポイントの利上げがある見込みで、フェデラルファンド(FF)金利は2.5%となり、来年は4回追加利上げしてFF金利は3.5%に、2020年は2回の追加利上げでFF金利は4%になることが示唆されている。

今から2年後にFF金利が4%となれば、FRBは恐らく行き過ぎた利上げを実施したということになり、2021年頃に米経済がリセッション(景気後退)に陥るリスクが高まることになる。

<ウエストパック・バンキング、為替戦略責任者、リチャード・フラヌロビッチ氏>

市場はタカ派的なサプライズを想定していたと思うが、実際にはそうはならなかった。しかし、発言内容を分析すると、ハト派的な要素は全くない。

(経済)状況は引き続き堅調で、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は見通しについてかなり強気だ。世界的な見通しも底堅く、金融環境は非常に緩和的だ。議長は堅調な成長を見込むべき理由を列挙した。

<SVBアセットマネジメント、ポートフォリオマネジャー、ポーラ・ソレインズ氏>

パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は足元、段階的な利上げを継続していく見通しだ。金利は長期間、非常に低い水準にあり、パウエル議長は正常化を望んでいる。また、次の景気後退入りに備えたい考えだろう。

今後の経済指標の内容にもよるが、今年計4回の利上げはなお検討されている。ただ、関税の影響やイールドカーブのフラット化などに配慮し、FRBが金融政策の正常化ペースを緩める可能性はある。

市場では9月の利上げを完全に織り込んでいる。さらに、4回目となる利上げが約50%の確率で12月に実施されると予想されている。

<サントラスト・アドバイザリー・サービセズ(フロリダ州)の債券部マネジングディレクター、アンディー・リッチマン氏>

パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の証言は、リスクがおおむね均衡しているほか、経済は当面、予想を上回ったり下回ったりする可能性があるなど、ややあいまいな表現となった。

議長の考えは当初、もう少しタカ派的とみられていたため、ここに来て今年4回目の利上げの見送りに向け、多少含みを残している印象を受ける。FRBとしては今後の動向を見極めたいのではないか。財政や税制面では刺激効果が見込まれる一方、世界経済が減速する可能性もあるほか、通商面での影響も考えられる。

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