Reuters logo
世界経済懸念行き過ぎ、緩やかな利上げ適切=米連銀総裁
2016年3月29日 / 10:31 / 2年前

世界経済懸念行き過ぎ、緩やかな利上げ適切=米連銀総裁

[29日 ロイター] - 米サンフランシスコ地区連銀のウィリアムズ総裁は29日、米経済の状況を踏まえると、緩やかな利上げが適切との考えを示したうえで、世界経済の減速や金融市場の混乱による影響をめぐる懸念は行き過ぎ、と主張した。シンガポール国立大学で行う講演のなかで述べた。

 3月29日、米サンフランシスコ地区連銀のウィリアムズ総裁(写真)は、米経済の状況を踏まえると、緩やかな利上げが適切との考えを示したうえで、世界経済の減速や金融市場の混乱による影響をめぐる懸念は行き過ぎ、と主張した。サンフランシスコで2015年12月撮影(2016年 ロイター/Stephen Lam)

総裁は「他国経済の影響はわが国には波及していない」とし「雑音に惑わされず、(利上げへの)軌道上を進み続けるべきだ」と述べた。

米連邦準備理事会(FRB)は今月、政策金利を据え置き、想定する今年の利上げ回数を4回から2回に減らすなど慎重な姿勢を示した。

一方、ウィリアムズ総裁はきょうのシンガポールでの講演で、失業率は2016年末までに4.5%前後に下がり、インフレ率は向こう2年以内にはFRBが目標とする2%に上昇する、との見通しを示した。

総裁は「望ましい状態にはまだ、到達していないものの、最近の状況は非常に勇気づけられるものであり、(インフレ)目標の達成に向けて順調に進んでいるという、私の見方を補強するものだ」とし、全般的に米経済は順調に推移していると指摘した。

講演後の質疑応答でインフレ見通しに関する質問に対しては、「消費者物価指数(CPI)、および個人消費支出(PCE)価格はここ数カ月はかなり良好に推移している」と指摘。「こうした状況がさらに数カ月継続すれば、自分自身のインフレ見通しを引き上げることになる」とし、「インフレ目標がより早い時期に達成されるとの上方リスクが存在する」と述べた。

ただ前日発表の2月の米個人消費支出は前月比0.1%増と小幅上昇にとどまり、市場ではFRBの次回利上げの時期の予想が後退。ウィリアムズ総裁はこれについて米経済が昨年と同じような経過をたどれば、今年は安定的な利上げに耐えることができるとし、「米国のインフレ率が明らかに2%に向かって上昇し、経済が昨年と同様に回復を続ければ、年内2回、もしくはそれ以上の利上げに容易に対応できると見ている」と述べた。

世界経済については「危機が迫っているわけではない」とし、見通しは悪くないと強調。中国はハードランディングを回避できるとした。

ウィリアムズ総裁は今年のFOMCで投票権は持っていない。

*内容を追加して再送します。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」
0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below