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コラム

コラム:FRB、トランプ政権で利上げペース加速圧力に直面

[ワシントン 14日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長や他の幹部はこれまで、利上げの見通しについては慎重な姿勢を示してきた。しかし、米大統領選でドナルド・トランプ氏が勝利して以降、金利や株価の上昇は加速しており、今後、利上げペースを速めるといった、よりタカ派的な対応を迫られるかもしれない。

 12月14日、イエレンFRB議長(写真)や他の幹部はこれまで、利上げの見通しについては慎重な姿勢を示してきた。しかし、米大統領選でドナルド・トランプ氏が勝利して以降、金利や株価の上昇は加速しており、今後、利上げペースを速めるといった、よりタカ派的な対応を迫られるかもしれない。ワシントンで撮影(2016年 ロイター/Gary Cameron)

FRBは2016年最後の連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利上げを決定。FRB幹部はこれまで2017年の利上げに関しては慎重姿勢を維持し、世界経済の先行き不透明感を受け、見込まれる利上げ回数を3回から2回に減らしていたが、14日には逆に3回へと上方修正した。

背景には安定的な経済成長が続いていることが挙げられ、たとえば7─9月期の実質経済成長率は年率3.2%増へと加速し、ここ2年で最高を記録。11月の失業率は4.6%と2007年8月以来の低水準だ。

もっと楽観的な経済指標もある。米10年債の利回りは大統領選の翌日に3年強ぶりの高水準である2%超へと跳ね上がり、12月13日は約2.5%で取引を終えた。変動の大きい食料とエネルギーを除いたコアベースでの個人消費支出(PCE)物価指数は10月に前年同月比1.7%上昇し、総合指数も1.4%上昇。いずれもFRBが目指す2%を下回ってはいるものの高水準にあり、賃金上昇に合わせて一段の上昇が見込まれる。

株価も最高値を更新している。S&P総合500種は大統領選後5%近く値上がりしている。トランプ氏が表明している大規模なインフラ投資や減税への期待が背景だ。

イエレン議長はトランプ氏が勝利後の米議会証言で、財政政策がどこまで経済成長を後押しするのか、見通しははっきりしないと指摘。FRB幹部も今後の見通しは、トランプ氏がどのような政策を打ち出して、議会が実際に承認するのか次第だと述べている。

ただ、今後も物価や経済指標の改善が続けば、FRBに対する利上げ圧力が高まることが予想される。イエレン議長は金利の引き上げペースを加速させる判断を迫られるかもしれない。

●背景となるニュース

*FRBは14日、フェデラル・ファンド(FF)金利をこれまでの0.25─0.50%から0.50─0.75%に引き上げることを決めた。利上げは、ゼロ金利政策の解除を決めた昨年12月以来となる。

*筆者は「Reuters Breakingviews」のコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています。

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