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米フリーポートLNGのプラント稼働停止、欧州向け供給に影響か

6月9日、米最大級の液化天然ガス(LNG)プラントが火災事故によって少なくとも3週間稼働停止となったことを受け、欧州向けのカーゴ輸出が遅れると予想される。写真はLNGタンカーとEUのイメージ。5月撮影(2022年 ロイター/Dado Ruvic)

[ロンドン 9日 ロイター] - 米最大級の液化天然ガス(LNG)プラントが火災事故によって少なくとも3週間稼働停止となったことを受け、欧州向けのカーゴ輸出が遅れると予想される。ロシア産天然ガス輸入を段階的にゼロとする方針を打ち出している欧州連合(EU)にとっては、ガス需給がさらにひっ迫しかねない事態だ。

事故が起きたのは、米国のLNG生産能力の約20%を占めるフリーポートLNGのテキサス州にあるプラントで、8日に爆発と火災が発生した。

同プラントはこれまで生産分のほとんどを日本と韓国に輸出してきたが、ロシアによるウクライナ侵攻以降、米国産LNGの輸出先がアジアから欧州に切り替わりつつある。このため今回の稼働停止も、欧州向け供給に影響を及ぼすとみられる。

3週間稼働が止まると、およそ13-15カーゴのLNGが出荷されなくなる。この間欧州は備蓄取り崩しで穴埋めできるはずだが、稼働停止期間が長引くようなら供給不安が残る、と複数のアナリストは話している。

データ調査会社ICISのLNGアナリスト、アレックス・フロリー氏は「3週間だと約94万トンのLNGが失われる。1カーゴの平均積載量が7万トン前後だとすれば、13カーゴほどに相当する」と指摘した。

カプラ・エナジーのマネジングディレクター、タミル・ドルズ氏は「稼働停止が数週間単位でなく数カ月単位になれば、(現在の)比較的余裕がある欧州の在庫事情も安心はできなくなる」と述べた。

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