[ブリュッセル 19日 ロイター] - 欧州連合(EU)はがん防止策として食品の安全基準を見直すことで合意したが、ベルギーは19日、同国の国民食であるフライドポテトは「助かった」との声明を発表した。基準改定後も、伝統的な調理法の変更は義務付けられないという。
一般に「フレンチフライ」と呼ばれるベルギーのフライドポテトについて、安全基準見直しの対象になるのではないかとの報道が相次いでいた。
ボルシュ農業相は決定を受け「ベルギーのフライドポテトは助かった! 欧州はベルギーの声を聞いてくれた」と述べた。
EUの声明によると、EU諸国は、カフェやレストランに発がん性のあるアクリルアミドの食品含有量を抑制する努力を義務付けることで同意した。
アクリルアミドは、原材料に含まれているある特定のアミノ酸と糖類が、揚げる、焼く、ローストするなどの高温での加熱により化学反応を起こして発生すると考えられている。一部には、カリッとした食感を作るため2度揚げするベルギーの調理法は、より多くのアクリルアミド生成につながるとの指摘があった。
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