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米大統領選後のユーフォリアから覚める流れも=今週の外為市場

[東京 14日 ロイター] - 今週の外為市場でドル/円は、米大統領選直後のユーフォリア(幸福感)が続きドル高バイアスが維持されるとの見方がある一方で、「トランプ・リスクオン」とも称されるリスク資産買いが一巡し、株価やドル相場が反落する余地も意識されている。

 11月14日、今週の外為市場でドル/円は、米大統領選直後のユーフォリア(幸福感)が続きドル高バイアスが維持されるとの見方がある一方で、「トランプ・リスクオン」とも称されるリスク資産買いが一巡し、株価やドル相場が反落する余地も意識されている。撮影(2016年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

予想レンジはドル/円が105.50―108.00円、ユーロ/ドルが1.0700─1.1000ドル。

11日の米国市場では、予想を上回るミシガン大消費者信頼感指数やフィッシャー米連邦準備理事会(FRB)副議長が利上げに前向きな見解を示したこと、資源国通貨や新興国通貨の下落などを受け、ドル指数.DXYが9カ月ぶり高水準に達した。

「先週は期待先行のドル買いが展開したが、トランプ陣営が次第に明らかになるなかで現実路線も認識され株価にも高値警戒感がでやすく、楽観的な見方に修正が入るのではないか」トウキョウフォレックス上田ハーロー営業推進室、室長代理の阪井勇蔵氏は言う。

トランプ次期米大統領は、完全な廃止を公約に掲げていた金融規制改革法(ドッド・フランク法)について、部分的な撤回にとどめることを検討しているとWSJが11日に関係筋の話として伝えた。

11日は米国債市場は休場だったが、トランプ氏勝利後の米国債利回りの急伸/ドル高については、米投資銀行を中心とする米債売り/ドル買い戦略が影響しているとの指摘がある。

市場では7月21日に付けたドル107.49円が意識され、上抜ければ上昇バイアスがかかりやすいとみられる。

ただ、トランプ氏は保護貿易に傾倒しどちらかと言えばドル安志向であり「今週もユーフォリアが続くとしても、名目実効ベースで1月の高値に迫るドルが108円台を上抜けてどんどん上昇するイメージは持ちにくい」(JPモルガン・チェース銀行の為替調査部長、棚瀬順哉氏)という。

また、トランプ氏勝利が明らかになった9日以降の主要G10、新興国通貨では、英ポンドと米ドルが強い一方、メキシコペソ、ブラジルレアル、南アランド、トルコリラなどの弱さが顕著だ。

米長期金利が大幅上昇する中での新興国通貨安は2013年5月のバーナンキショックをほうふつとさせるが、「当時に比べて新興国通貨のロングポジションは蓄積しておらず、過大評価もされていないので、新興国通貨売りのマグニチュードは当時ほど大きくならないと予想する」(棚瀬氏)。

17日にはイエレンFRB議長が議会証言する予定で、大統領選の予想外の結果が米金融政策に及ぼす影響が注目される。

きょうは7―9月期GDP、15日には10月の米小売売上高、16日には10月の米生産者物価指数、17日には10月の米消費者物価指数が予定されている。

為替マーケットチーム

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