September 27, 2018 / 1:55 AM / 20 days ago

英FTSEラッセル、中国A株の指数採用を決定 資金流入に期待

[上海/サンフランシスコ 27日 ロイター] - 英指数算出会社FTSEラッセルは中国本土上場の人民元建て株式(A株)を来年6月から旗艦指数に組み入れることを決定した。これに伴うパッシブ(指数連動型)運用投資家からの中国株への純資金流入は当初、100億ドルに上ると見込む。 

 9月26日、英指数算出会社FTSEラッセルは、中国本土上場の人民元建て株式(A株)を旗艦指数に組み入れることを決定した。写真は山西省の株価ボード前で2015年5月に撮影(2018年 ロイター/Jon Woo)

競合する米MSCI(MSCI.N)は6月に中国A株を指数に採用しており、中国当局にとって、FTSEラッセルの決定はこれに続く大きな成果となる。

FTSEは2015年に中国A株の指数採用の検討を開始。今年3月の見直しでは、資本規制が厳しく決済が非効率であることを理由に採用を見送っていたが、これらの問題が改善したため、市場では今回の見直しで組み入れが決まると見込まれていた。

FTSEラッセルは発表文で、中国当局は「国際投資家のアクセス改善に著しい努力をした」と評した。同社のマーク・メークピース最高経営責任者(CEO)は27日、「中国当局は国際投資家に市場を開放するための改革実施を継続してきた」とコメントした。

中国の指数提供会社、上海千際投資管理咨詢の幹部、段世華氏は、FTSEの指数組み入れは投資の観点から道理にかなっていると指摘。「世界最大の新興市場である中国を新興市場指数に加えなければ、ベンチマーク(運用指標)としては欠陥品、あるいは少なくとも未完成だ」と述べた。

<資金流入>

FTSEによると、同社の指数をベンチマークにする資産は約16兆ドルに上る。FTSEの「オールワールド」及び新興市場指数に連動するパッシブ運用のファンドは中国A株の購入を余儀なくされることになる。

FTSEラッセルは、2019年6月から中国A株を「セカンダリー・エマージング」市場に分類し、20年3月までに3段階で組み入れを行う計画を明らかにした。

第1段階の完了時に、中国A株のFTSE新興国株指数への組み入れ比率は約5.5%となる見通しで、パッシブ運用されている資産のうち100億ドルが当初、中国市場に流入することになる。FTSEグローバル・オールキャップ指数への組み入れ比率は0.57%となる見込み。

FTSEは同社の指数をベンチマークにするアクティブ運用投資家からの推定流入額は示していない。

MSCIの新興国株指数における中国A株の比率は当初、約0.8%で、組み入れに伴う資金流入は推定で180億ドルだった。MSCIは26日、同社の指数における中国A株の組み入れ比率を引き上げることを検討すると発表。新たに660億ドルの投資資金が海外から流入する可能性がある。

中国株式市場は米国との貿易摩擦が重荷となり、不安定な動きが続いている。新たな海外資金の流入は市場の安定化に寄与するとみられる。

中国証券監督管理委員会(証監会)の方星海・副主席は27日、FTSEによる指数採用は「中国資本市場の発展における重要な新たな段階で、ここ数年間で実施された長期改革を反映している」との声明を出した。

*内容を追加しました。

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