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インタビュー:国内債券は2000億円の純増、円金利資産中心にインカム収益を重視=12年度・朝日生命運用計画

 [東京 18日 ロイター] 朝日生命保険は、2012年度の一般勘定資産の運用計画において、円金利資産を中心にインカム収益を重視した安定的な運用を継続する方針を明らかにした。復興需要などを背景に国内景気の緩やかな回復を見込み、10年円債金利が1%を超える金利水準で買い入れを行い、国内債券を2000億円程度純増させる。一方、外債や国内株などは引き続き減らす傾向にあるという。

 朝日生命保険・資産運用統括部門・ゼネラルマネージャーの小野貴裕氏が18日、ロイターとのインタビューで述べた。インタビューの概要は以下の通り。

 <引き続き国内公社債を中心に運用>

 2012年度も国内債券を中心に資金を回す方針だ。前期実績では約3000億円の純増と計画をやや上回る増加になったが、今期も2000億円の純増を計画してる。デュレーションは横ばいの見通し。入れ替えは実施するものの、前期に1年弱伸ばしたため、同水準を維持する。日銀は追加緩和方針を維持しているとみており、今期を通じて金利が上がりにくい状況が続くとみているが、1%を超える局面では買い入れを行い、安定的な運用を目指す。想定レンジは10年円債金利で0.9─1.2%とみている。

 <外債はほぼフルヘッジ>

 国内公社債を純増させる一方、他の資産は減少させていく。貸付では約500億円の純減、外債も約300億円の純減を見込む。外債の内訳は米ドルベース7割、ユーロベース2割弱、豪ドルベース1割程度という割合を変えず、引き続き米国債が中心。10年米債金利の想定レンジは1.8─2.5%とみている。ユーロベースでは投資対象をドイツとフランスに限っており、PIIGS(ポルトガル、アイルランド、イタリア、ギリシャ、スペイン)のような財務面が脆弱な周辺国への投資は計画していない。為替の動向次第でヘッジ比率を見直す可能性はあるものの、基本的にはほぼフルヘッジで運用していく。為替の想定レンジはドル/円が75─85円、ユーロ/円が95─110円。

 <株は逆張り手法を取らない>

 国内株は値動き次第の面があるため減少額の計画値を定めていないが、削減方針を踏襲する。仮に株価が急落する局面があっても、下値を拾うような逆張り手法はとらない。一段安となった場合に顧客からの預かり資金を大幅に減少させてしまうリスクがあるためだ。むしろ急落場面では価格変動リスクを低下させるために株式の割合を減らす場合もある。あくまで国内債券を中心にリスクを抑えて安定的な運用を行っていくことが目標だ。日経平均のレンジは8500─1万1000円を想定。外国株式については優先出資証券のみで、直接的な投資は行っていない。不動産やヘッジファンドなどは横ばいから微減を見込んでいる。

 <欧州は厳しいが、日米は緩やかな回復へ>

 マクロ環境では、財政問題がくすぶる欧州圏は厳しい状況が続くとみているが、日米では緩やかな回復基調が続くだろう。米国では足元で経済指標の改善がみられるほか、年度を通じて当局による緩和姿勢が続くとみている。国内では欧州不安がくすぶるなかで力強い回復は難しいだろうが、東日本大震災の復興需要が景気の下支えになるだろう。また日銀の追加緩和が景気刺激策として作用するとみている。新興国では若干鈍化する見通しだが、金融引き締め路線が緩和しつつあり、一定の成長が維持されるとみている。

 (ロイターニュース 杉山容俊)

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