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UPDATE2: 国内債は超長期債中心に純増、外債の元本フルヘッジは継続=12年度住友生命運用計画

 [東京 18日 ロイター] 住友生命は、2012年度の一般勘定資産の運用計画について、超長期債中心に国内債を純増させる方針を明らかにした。外国債券については為替リスクを警戒して元本フルヘッジを継続する。国内株式については横ばいながら、上昇したら売りサイドに立つ。PIIGS(ポルトガル、イタリア、アイルランド、ギリシャ、スペイン)の国債には投資しておらず、投資の予定もないとした。運用企画部長の松本巌氏が記者向け説明会で述べた。

 <国内債、超長期債を中心に純増方針>

 国内債については、引き続き超長期債を中心に純増させる方針。前年度実績も純増だった。10年国債利回りについては緩やかな上昇を見込み、13年3月時点の予想は1.20%。12年度の予想レンジは0.80%―1.50%としている。復興需要の本格化を背景とした緩やかな景気回復や財政懸念が意識される局面では金利上昇圧力が掛かりやすいものの、金融緩和政策の長期化により金利は低位でもみ合う展開を想定している。

 国内経済については、補正予算執行に伴う復興需要の本格化で回復局面が続くと予想。ただ、欧州債務問題の長期化に加え、海外需要の減速による輸出の鈍化、企業の海外シフト加速による設備投資の伸び悩みから、景気回復は緩やかになると予想している。

 <オープン外債は元本フルヘッジを継続>

 外国債券については、ヘッジ付外債やオープン外債を相場動向に応じて機動的に運用する。ヘッジ付外債について、松本氏は「ものにより、あるいはタイミングによって、それほどデュレーションが長くなくてもヘッジコスト込みで2%程度の利回りを得られる」と指摘。オープン外債については、円高への警戒姿勢を維持して元本フルヘッジを継続する方針を示した。

 米国経済については、緩やかな回復が続くと予想。エネルギー価格の高騰が新たなリスク要因となっているが、米連邦準備理事会(FRB)が時間軸を通じた低金利政策を継続することで景気を下支えするとみている。FRBの政策について松本氏は、バーナンキF議長のもと「万が一リスクが顕在化した場合にはQE3(量的金融緩和第3弾)の可能性もある」との見方を示した。一方、欧州については、2012年通年ではマイナス0.2%成長を予想しているものの、12年第2・四半期以降は徐々に回復に向かうと想定している。

 米10年債利回りの12年度末の着地予想は2.60%、12年度の想定レンジは1.70%―3.20%。松本氏は「1%台後半の水準は行き過ぎ感がある。米景気が緩やかな回復基調を持続すれば、2%台前半から2%後半まで金利が上昇するとみている」と話した。一方、独10年債利回りの12年度末の着地予想は2.30%、12年度の想定レンジは1.50%―3.00%。

 <国内株式、上昇すれば「微調整」>

 国内株式についても相場動向に応じて対応するが、横ばいを想定。大きく上昇した際には売りのスタンスで臨むが、その規模は「微調整」(松本氏)にとどまる見込み。日本株については、1株当たり利益が順調に回復するかどうかに注目している。日経平均の12年度末の予想は1万0800円。12年度の予想レンジは8600円―1万2100円。これに対して、TOPIXの12年度末の予想は920ポイント、12年度の予想レンジは750ポイント―1050ポイント。

 <為替の基本観>

 各資産クラスへの投資の前提となる為替については、円安に向かう兆しが出てきたとの認識を示した。円安に導く要因として、 日銀の金融緩和姿勢の明確化、 貿易赤字の定常化・経常黒字幅の縮小、 米景気回復に伴うQE3観測の後退という3つの要因を挙げたうえで、これらがいまだ「やわらかい段階」(松本氏)と表現。当面は1ドル=80―90円で一進一退を続けると予想した。ドル/円の12年度の予想レンジは75―95円。現時点で75円割れは想定しておらず、12年度末の着地は85.0円を見込む。一方、ユーロ/円は不安定な状況が続くとみており、12年度の予想レンジは90―120円、12年度末の着地は112.0円を予想。

 なお、今回の説明会では、各資産クラスとも実績や計画について具体的な数値は示されなかった。

(ロイターニュース 和田崇彦)

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