March 13, 2018 / 8:09 AM / 4 months ago

インタビュー:米長期金利、今利上げサイクルで4%まで上昇=著名投資家ファス氏

[東京 13日 ロイター] - 米資産運用会社ルーミス・セイレスの副会長で「債券界のウォーレン・バフェット」とも称されるダン・ファス氏(84歳、運用歴60年)は12日、ロイターのインタビューに応じ、長期金利の指標となる米10年物国債利回りUS10YT=RRは、今回の利上げサイクルで4%まで上昇するだろうとの見方を示した。

 3月13日、米資産運用会社ルーミス・セイレスの副会長で「債券界のウォーレン・バフェット」とも称されるダン・ファス氏(84歳、運用歴60年)は12日、ロイターのインタビューに応じ、長期金利の指標となる米10年物国債利回りは、今回の利上げサイクルで4%まで上昇するだろうとの見方を示した。写真はニューヨークで2014年4月撮影(2018年 ロイター/Brendan McDermid)

今年については、米連邦準備理事会(FRB)が3回の利上げを実施すると予想し、10年国債利回りは現在の2.8%から50ベーシスポイント(bp)程度の上昇を見込んでいると述べた。

同社は、仏ナティクシス・インベストメント・マネージャーズ傘下の資産運用会社で、米マサチューセッツ州ボストンが本拠地。12月末時点の運用資産残高は2681億ドル(約28.6兆円)。

ファス氏の来日インタビューの概要は以下の通り。

──米雇用統計明けの今週、金融市場には米国の保護主義への懸念などもくすぶる。

「(米国)経済自体は良好だ。だが米国は現在、トランプ大統領が先週下した2つの決断に関連し、大きな政治的不確実性に直面している。1つは関税をめぐる問題でネガティブなリスク、もう1つは北朝鮮との会談で、こちらはポジティブなリスクだ」

「平和であるか、そうでないかはマーケットにとって非常に重要なこと。貿易戦争であれ、『戦争』と名のつくものは悪材料であり、中央銀行の政策や経済指標よりも大きな問題だ。その意味では、北朝鮮に積極的に関与していこうというのは良い動きと言える」

「関税の問題については、それが子供のけんかのような報復合戦に発展してしまう前に、当局者がその愚かさに気付き、速やかに撤回されることを願っている。」

──運用する旗艦ファンド「ルーミス・セイレス・ボンド・ファンド」(LSBDX.O) (LSBRX.O)の最新のポートフォリオについて。

「今話したさまざまな情勢に鑑み、われわれは以前からリザーブ、即ちキャッシュや米短期債券の比率を引き上げ、平均残存年限を短期化してきた。無論、その間もリターンを諦めることはしないが、来たるべき金利上昇に備えるという意味で、ディフェンシブな態勢へとシフトしてきた」

「十分なリザーブを持つことが必要だ。当面はディフェンシブなポジショニングを維持し、時がくれば、戦術的に動く」

──米金利見通しについて。

「現時点では、FRBの利上げは年内3回、2019年にも数回あると予想している。今回の利上げサイクルで、10年債利回りは心理的節目の3%を上抜け、4%を目指すとみている。2年債利回りは3%を目指すだろう」

「今年の上昇メドとしては、10年債が現在の2.8%台から50ベーシスポイント(bp)、2年債利回りは(現在の2.2%台から)75bpほどを見込んでいる。30年債については、10年債利回りプラス40bpあたりとみる」

(1 Japanese yen = $0.0094)

インタビュアー:植竹知子

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below