[ベルリン 13日 ロイター] - ドイツを代表する作家で、「ブリキの太鼓」などの作品で知られ、ノーベル文学賞も受賞したギュンター・グラス氏が13日、ドイツ北部のリューベックの病院で死去した。87歳だった。
1927年にダンチヒ(現在のポーランド・グダニスク)に生まれ、作品の多くは故郷を舞台としている。
1959年に発表された代表作の「ブリキの太鼓」では、3歳で成長が止まった少年の目を通して語られ、ナチスの時代を批判した。79年には映画化された。
一方で、2006年にはナチス親衛隊(SS)に所属していたことを告白し、物議を醸した。
他の作品は、1961年発表の「猫と鼠」や、63年の「犬の年」など。99年にノーベル文学賞を受賞した。
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