[ロンドン 21日 ロイター] - 20カ国・地域(G20)の金融監督当局でつくる金融安定理事会(FSB)は21日公表した国際金融システムで重要な銀行の最新リストで、米銀行大手JPモルガンを引き続き最も重要な銀行に指定した。
FSBは10年超前の世界金融危機の後で年次リスト作成を開始。その際に世界の大手銀行を5つの区分とし、自己資本の上乗せとより厳しい業務監査を求めた。今回の区分に沿った自己基本要件は24年1月1日から適用される。
JPモルガンは引き続き上から2番目の区分に指定された。資本要件が最も厳しい最上位の区分に入った金融機関はなかった。
FSBは声明で「リスト上の30行は、21年のリストと同じだ。リストの中で、1行がより上位の区分に移動し、米バンク・オブ・アメリカが2番目の区分から3番目へ移動した」と発表した。
3番目の区分には米シティグループと英HSBCが入っており、低下したバンク・オブ・アメリカが加わった。
中国建設銀行とフランスのBNPパリバは従来より低い区分へ移動した。
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