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訂正:G20財務相会議、ブレグジットや保護主義が主要議題に

[上海 20日 ロイター] - 中国・成都で23─24日に開かれる20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議では、英国の欧州連合(EU)離脱問題の影響や世界経済のてこ入れに向けた政策協調、台頭する保護主義への懸念などが主要議題になりそうだ。

 7月20日、中国・成都で23─24日に開かれる20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議では、英国の欧州連合(EU)離脱問題の影響や世界経済のてこ入れに向けた政策協調、台頭する保護主義への懸念などが主要議題になりそうだ。写真はG20警備のために利用される警察車両。浙江省杭州市で18日撮影(2016年 ロイター/Stringer)

ブレグジット(英のEU離脱)をめぐっては、今回が国際会議のデビューとなるハモンド英財務相(訂正)が今後の対応方針について質問攻めにあうだろう。

あるアジアの金融当局筋は「(ブレグジット問題では)G20としてさまざまな懸念を和らげるためにどんなメッセージを発することができるかが注目される。われわれは警戒姿勢を解いていない」と語った。

国際通貨基金(IMF)は今週、特にブレグジットを理由に挙げて世界経済の成長見通しを下方修正した。

韓国企画財政省のある高官も、ブレグジットを受けて「世界経済の成長に対する下振れリスクが増大したこと」が会議の議題の性格を決定すると予想。その上で「何を差し置いても、世界の成長回復のための金融・財政・マクロ政策の協調強化に関する協議が重要になる」とみている。

一方で米財務省高官は、貿易やグローバル化への反感が強まっている点に触れて、G20は国際貿易のメリットを確実に維持することと、各国国民レベルの友好や協力を促進することを重視する必要がある、と訴えた。

同高官は「こうした協力が国民の雇用や経済成長、安定になぜ重要なのかを、もっとうまく説明しなければならない」と話す。

今週の米共和党大会ではドナルド・トランプ氏が大統領候補に正式指名されるとともに、保護主義的な政策が党綱領の中心に据えられた。

<中国問題は中心にならず>

来週には米連邦公開市場委員会(FOMC)と日銀金融政策決定会合が予定される中で、通貨と金融政策にも光が当てられそうだ。

ただ開催国の中国は、2月の上海G20の時点に比べれば渦中の存在という側面は弱まったかもしれない。当時の中国は、人民元が切り下げられ、世界的な通貨戦争が起こるとの不安の払しょくに努めなければならなかった。それから5カ月が経過し、人民元の対ドル相場は今週に入って2010年終盤以来の安値に沈んだが、切り下げ懸念は強まっていない。

HSBCのアジア経済調査共同責任者、フレデリック・ニューマン氏は「人民元は多少動いているものの、G20の政策担当者が現時点で問題視する要素ではないと思う。中国は通貨安を通じて積極的に市場シェアを獲得しようとしてはいないという共通認識があるもようだ」と述べた。

中国経済に対する心配も和らいでいる。ある欧州政府の高官は「中国(経済)について話し合うだろう。ただし大半のG20諸国は、中国がソフトランディングに何とかこぎ着けると確信している」と打ち明けた。

それでも米国は、中国の国内製造業の過剰設備削減への取り組みを議題にする方針だ。先の米財務省高官は「ルー長官が世界的な過剰生産設備問題対応におけるG20の指導力の必要性を強調する」との見通しを示した。

これに対して中国も米国に自分たちの持つ疑問をぶつける、と予想するのは中国国際経済交流センターのシニアエコノミスト、Zhang Yongjun氏だ。

同氏によると「中国は米国が金融政策決定の際に市場の期待形成をもっとうまくやること、また自国だけでなく世界経済全体の状況を考えて政策変更することを要求するかもしれない」という。

日本はこれまで各国による協調的な財政出動や、円押し下げのための介入への支持を働きかけているが、今回も成果は見込めそうにない。

G20は2月、為替操作の回避と通貨切り下げにつながる可能性のある政策決定は互いに通知し合うことを約束した。

HSBCのニューマン氏は、日本の当局者は「あまりに露骨に自国通貨を操作しないと肝に銘じるべき」というG20のメッセージを改めて突き付けられる結果になるかもしれない、と話した。

*本文2段落目の「ハモンド外相」を「ハモンド英財務相」に訂正します。

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