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上海G20、中国は経済の健全さ強調 通貨切り下げ否定
2016年2月26日 / 03:54 / 2年前

上海G20、中国は経済の健全さ強調 通貨切り下げ否定

[上海 26日 ロイター] - 20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の議長国である中国の政策当局者は26日、同国経済が引き続きしっかりした足場の上に立っているとの認識を示す一方、経済改革については「ペースが変わる可能性」を示唆するなど、過度の期待感を抑制しようとする場面もあった。

 2月26日、G20財務相・中央銀行総裁会議の議長国である中国の政策当局者は、同国経済が引き続きしっかりした足場の上に立っているとの認識を示す一方、経済改革については「ペースが変わる可能性」を示唆するなど、過度の期待感を抑制しようとする場面もあった。写真は上海で25日撮影(2016年 ロイター/Aly Song)

中国人民銀行(中央銀行)の周小川総裁は経済への自信を表明したほか、景気支援のために通貨を切り下げることはないと強調した。

G20会議に合わせて開かれた国際金融協会(IIF)の会合で、周総裁は最近の経済指標について、2016年の中国の成長見通しへの明るいサインだと述べた。また、経済に下振れリスクが生じた場合でも、金融政策には対応するための余地と手段がなおあると主張した。

同時に、当局者は成長と再編、経済に対するリスク管理のバランスをとる必要があるとも指摘。「改革の方向性はクリアだが、改革ペースを管理する上では、機会や状況を考慮する必要がある。ペースは変わる可能性があるが、改革自体は続き、方向性も変わらない」と述べた。

<中国、通貨切り下げをあらためて否定>

G20に参加する諸外国は、中国経済の不均衡が同国の持続的成長を阻んでいるとみている。中国が不均衡に取り組む用意があるかどうか見極めようと、当局者発言を注視している。国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事も26日、中国は「膨大な」構造改革の課題に直面している、と指摘した。

中国の楼継偉財政相は、経済政策での協調強化をG20に呼びかけ、国境を越えた通商やビジネス上の障壁をさらに減らすよう訴えた。

上海G20では、世界市場の動揺沈静化や経済成長促進に向けた方策を議論するほか、状況が悪化した場合には行動する用意があると表明する見通し。

中国人民銀行は25日、輸出促進のために通貨切り下げという手段を使うことはないとしたほか、人民元を対通貨バスケットで基本的な安定を維持すると表明しているが、26日にもこうした姿勢を確認した。

ルー米財務長官は米ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)とのインタビューで、昨年8月に実施したような大幅な通貨切り下げは今後控えるべきだと述べ、中国をけん制している。インタビューではまた、中国は政策意図を市場にきちんと伝えるべきとの認識を示した。

<独財務相「欧州の金融・財政政策余地は使い尽くした」>

中国人民銀行の周総裁は、中国の外貨準備は最近減少しているものの、対外支払いの状況については心配していないと強調。外貨準備の増減は正常だと述べた。中国の財政政策は今後、一段と積極的になるとも述べた。

一方、中国以外については、ドイツのショイブレ財務相が、欧州の金融・財政政策の余地はもはや使い果たされたと指摘するなど、悲観的な認識を示した。財務相はそのほか、金融規制を続け、構造改革を実行し、市場のボラティリティーを小さくすることが必要だと強調した。

*内容を追加します。

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