[ベンガルール 24日 ロイター] - フランスのルメール経済財務相は24日、ロイターとのインタビューに応じ、20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議でロシアのウクライナ侵攻を非難すべきだと述べた。
欧州が新たな対ロシア制裁を準備していることも明らかにした。
G20関係者によると、議長国のインドはロシアへの追加制裁に関する議論を望んでおらず、G20声明で「戦争」という言葉を使うべきではないと訴えている。
ルメール氏は「制裁はさらに効率的、さらに効果的になる。欧州レベルで一連の新たな対ロシア制裁を準備している」と発言。
G20声明については「2022年のバリ島の文言を踏襲することが目的だ」と述べた。22年のG20バリ首脳宣言は「ロシアのウクライナ侵攻を最も強い言葉で非難し、ウクライナの領土からの即時完全撤退を求める」と明記している。
インド政府はウクライナ戦争について中立的な姿勢を維持しており、ロシアによる侵攻を非難せず、外交的な解決を訴えている。
ルメール氏は、インドが値引きされたロシア産石油を購入したことでロシアの石油収入が減っているとも指摘。国際通貨基金(IMF)によるウクライナ支援の拡大も求められていると述べた。
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