[ベンガルール 21日 ロイター] - 今月22─25日にインドで開催する20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議では、途上国の債務問題、仮想通貨、世界的なインフレ圧力が議題になる。
議長国インドの政府当局者が21日の会見で明らかにした。
会議はベンガルール近郊の避暑地ナンディヒルズで開催される。
24日はロシアのウクライナ侵攻から1年となるため、ウクライナ戦争について話し合われる可能性が高い。
低所得国の債務減免やウクライナへの支援強化も重要な議題となる見込み。イエレン米財務長官は中国に対し、低・中所得国の債務負担を軽減するための措置を早急に打ち出すよう求めるとみられる。
インド政府の首席経済顧問を務めるV・アナンサ・ナゲスワラン氏は記者会見で「債務問題について考えるのと同時に、どうすれば未然に防げるかを検討することも重要だ」とし、問題が起こる前と起こった後の両方に対処することが協議の目的と述べた。
このほか暗号資産(仮想通貨)に関するルール、国際開発金融機関の改革、国際課税、気候変動対策の資金確保も議題になる。
G20の合間に国際通貨基金(IMF)は世界銀行、インド、中国、サウジアラビア、米国、他の主要7カ国(G7)諸国とオンライン会議を開き、重債務国の債務再編方法に関する共通の基準、原則、定義について合意を目指す考え。
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