[ムンバイ 24日 ロイター] - インドのモディ首相は24日、持続不可能な債務によって多くの国で財政の存続が脅かされているとし、20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議に世界で最も脆弱な国の人々に焦点を当てるよう呼びかけた。
24日から2日間開催される会合の冒頭ビデオメッセージで、改革実施の遅さなどから国際的な資金提供機関に対する信頼が損なわれていると指摘。
「食料とエネルギーの安全保障は世界で大きな懸念となっている。多くの国では持続不可能な債務水準によって財政的な存続さえ脅かされている」と述べた。
今回の会合はインドのG20議長国としての最初の主要イベントで、ロシアによるウクライナ侵攻の1周年と重なった。
モディ氏は「われわれは世界各地で地政学的な緊張の高まりも目の当たりにしている。世界的に供給網に混乱が生じ、多くの社会が物価上昇に苦しんでいる」と指摘した。
ロイターは先週、政府筋の話として、インドがG20で困難な状況にある国の債務を大幅に減免するよう、中国を含む貸し手を説得するための提案をまとめていると報じていた。
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