[ベンガルール 22日 ロイター] - 米財務省当局者は22日、途上国の債務救済を巡る今週の20カ国・地域(G20)の議論は厳しいものになるが、この問題が今後数年で世界経済へのシステミックリスクにならないよう協議を前進させることが重要との見方を示した。
G20財務相・中央銀行総裁会議を前に記者団に述べた。米当局者はG20が解決すべき主要な課題として、世界銀行など国際開発金融機関も2国間債権者と同様にヘアカット(債務削減)に応じるべきとする中国の要求を挙げた。
その上で、国際開発金融機関は援助国に非常に有利な融資や援助を提供し、債務削減と同じ目的を果たしていることを中国に説得する考えを示した。
今回の会議では、ザンビアやスリランカなどの債務再編に向けた課題の打開を目指し、ソブリン債務を巡る新たな円卓会議が開かれる。6つの債務国のほか米国や他の主要7カ国(G7)、中国などが参加する。
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