[ベンガルール 24日 ロイター] - イエレン米財務長官は24日、米インフレ率は鈍化しつつあるが、連邦準備理事会(FRB)目標である年2%に引き下げるにはまだやるべきことがあると語った。インドのベンガルール近郊で開かれた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の合間に、記者団に述べた。
イエレン氏は、強い労働市場と強固なバランスシートにより、リセッション(景気後退)を伴わない「ソフトランディング(軟着陸)」は可能だと依然として考えていると表明。
「インフレ率は前年比で見ると鈍化してきているが、コアインフレはなお2%を上回る水準が続いている」とした。
米経済は「基本的に良好な状態」と述べ、ウクライナ戦争による圧力が続いているにもかかわらず、米国と世界の見通しは改善しているとしていた前日の発言内容を繰り返した。
その上で「雇用は増え続けており、家計も良好だ。(2008─09年の)世界金融危機の前に見られたようなバランスシートの問題はない」と強調した。
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