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スリランカ債務再編への関与、中国にも利益=米財務長官

 イエレン米財務長官は7月14日、中国はスリランカの「重要な債権者」であり、スリランカの債務再編に関与すれば双方のためになると強調した。同日、インドネシア・バリ島で代表撮影(2022年 ロイター)

[ヌサドア(インドネシア) 14日 ロイター] - イエレン米財務長官は14日、中国はスリランカの「重要な債権者」であり、スリランカの債務再編に関与すれば双方のためになると強調した。15日にインドネシア・バリ島で開幕の20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議を前に現地で会見した。

イエレン氏は、スリランカを含めた途上国の債務再編を巡り、他のG20メンバーにも中国の協力取り付けを働きかけてもらう考えを示した。

スリランカは中国から少なくとも50億ドルを借り入れており、一部の見積もりでは債務額はその2倍前後に達する。また国際通貨基金(IMF)によると、インドが38億ドル、日本が少なくとも35億ドル、その他先進各国が計10億ドルをスリランカに貸し付けている。

イエレン氏は「スリランカがこの借金を返済できないのは明白で、中国がスリランカの債務再編で積極的に各国に力を合わせてほしいというのが私の希望だ」と語った。

G20とパリクラブ(主要債権国会議)は2020年10月、多額の債務を抱えた途上国が新型コロナウイルスのパンデミックを乗り切れるように、債務救済に向けた「共通枠組み」を採択し、既にザンビア、エチオピア、チャドがこの枠組みに基づく支援を要請している。ただ、世界最大の債権国である中国のほか民間債権者らが関与を渋っていることから、支援の動きがその後は進展していない。

イエレン氏は、ロシアのウクライナ侵攻以降に世界経済が悪化して多くの途上国がより厳しい経済状況に追い込まれている点を指摘した上で、「最も脆弱な国を助けるためにまだ多くの行動が必要になる。これが今回のG20会議で私が強調しようとしている重要なメッセージの1つだ」と発言。中国をはじめとするG20の債権国に対して困窮する途上国に関する債務再編問題の決着を促すのが、自身の主な目的だと説明した。

さらにイエレン氏は、IMFが最貧困国へのゼロ金利融資を継続する余地を拡大できるように、米政府はIMFの「貧困削減・成長トラスト」に7000万ドルを拠出すると表明した。

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