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フィンテックで「金融システムに混乱も」、IMF専務理事が警鐘

 6月8日、IMFのラガルド専務理事はビッグデータやAI(人工知能)を活用するハイテク大手のプレゼンスが拡大していることについて、世界の金融システムを大きく混乱させる可能性があるなどとして警鐘を鳴らした。写真はG20財務相・中央銀行総裁会議のセミナーで講演するラガルド氏。6月8日、福岡市で撮影(2019年 Kiyoshi Ota/Pool via ロイター)

[福岡市 8日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事は8日、ビッグデータやAI(人工知能)を活用するハイテク大手のプレゼンスが拡大していることについて、世界の金融システムを大きく混乱させる可能性があるなどとして警鐘を鳴らした。20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の金融情報技術(フィンテック)に関するシンポジウムで語った。

フィンテックの急速な発展により、伝統的な銀行ネットワークが普及していない新興国において、低所得者は安価な支払い・決済システムにアクセスしやすくなった。

その一方で、大手ハイテク企業がモバイル決済における支配力を強めていることへの懸念も浮上。世界の政策当局者は、銀行システムの規制方法を見直す必要性に迫られる可能性がある。

ラガルド専務理事は「大手ハイテク企業は、巨大な顧客層と豊富な資金力を活用し、ビッグデータやAIを基にした金融商品を提供する。金融システムは大きな混乱に見舞われるだろう」と指摘。

こうしたイノベーションは金融市場の近代化につながるかもしれないが、数社のハイテク大手が支払い・決済システムを支配するようになれば、金融システムは脆弱になりかねないと警告した。

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