for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up
コラム

コラム:巨大化するゲーム市場、20年に立ちはだかる敵とは

[ロンドン/ニューヨーク 3日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 2020年のビデオゲーム業界では、1300億ドル規模の市場をめぐり、激烈な闘いが繰り広げられそうだ。ソニー6758.Tと米マイクロソフトMSFT.Oが数年ぶりに新しいゲーム機器を発売する予定。米グーグルGOOGL.Oはクラウド型プラットフォームの「Stadia(スタディア)」を発表したばかりで、米アップルAAPL.Oと並んでゲーム配信のサブスクリプションサービスで牙城を構築したい意向だ。一方、米アクティビジョン・ブリザードATVI.Oなどのゲームソフト開発会社は、優位な立場にある。ただ、業界の動向に対して規制当局は監視を強めている。

12月23日、2020年のビデオゲーム業界では、1300億ドル規模の市場をめぐり、激烈な闘いが繰り広げられそうだ。写真は6月、ロサンゼルスで開かれたゲーム業界のイベントで撮影(2020年 ロイター/Mike Blake)

アマゾンAMZN.Oや他の巨大なIT企業は、月額制で数多くのゲームにアクセスできるサブスクリプションサービスを導入あるいは計画している。独自コンテンツと幅広い品ぞろえに引かれ、利用者がお金を払ってくれると期待してのことだ。

人々は、さまざまなゲームを数回ずつプレーするより、一握りのゲームを何回も繰り返す傾向がある。「フォートナイト」のような人気ゲームは、オンライン上で友達とつながる場となっている。ゲームは二の次だ。

その結果、数少ないゲームに人気が集中し、中国のインターネット大手、騰訊控股(テンセント・ホールディングス)0700.HKや米アクティビジョン、米エピックゲームズといった人気ソフトの開発会社は立場が強くなった。

ただ、開発会社がシェアを争っている間に、規制という強敵が「肩慣らし」を始めている。

開発業者の重要な収入源は「ルートボックス」だ。これはゲームに使うデジタルアイテムが入った有料の「宝箱」。これを買ったプレーヤーは好きなアイテムを勝ち取るチャンスを与えられ、ゲーム企業にとっては利ざやの大きい収入源となる。

例えばエレクトロニック・アーツEA.Oのeスポーツ、「アルティメット・チーム・モード」では、プレーヤーは「レアもの」のスポーツ選手の獲得を期待して宝箱に当たる「パック」を開く。同社の直近の会計年度では、パックが純売上高の28%を占めた。

しかし、成功すると監視の目が厳しくなるものだ。ルートボックスはギャンブル中毒につながるとの批判も出ている。また、ルートボックスを「売り」にするゲームの多くは子どもの利用が認可されており、通常は年齢認証が弱いため、子どもが簡単にアクセスできるという問題がある。

ゲーム機器市場を支配するマイクロソフト、ソニー、任天堂7974.Tの各社は来年から、ソフト開発業者にルートボックス内の特定のアイテムについて、獲得確率の開示を義務付ける。アップルは2年前にそうした制度を導入したが、同社のアップ・ストアで売られている多くの人気ゲームは、まだルートボックスを取り入れている。

開発業者としては自主規制だけで許されることを望むだろうが、ゲーム業界が巨大化するほど監視は厳しくなるだろう。

(筆者は「Reuters Breakingviews」のコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています)

*このドキュメントにおけるニュース、取引価格、データ及びその他の情報などのコンテンツはあくまでも利用者の個人使用のみのためにロイターのコラムニストによって提供されているものであって、商用目的のために提供されているものではありません。このドキュメントの当コンテンツは、投資活動を勧誘又は誘引するものではなく、また当コンテンツを取引又は売買を行う際の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。当コンテンツは投資助言となる投資、税金、法律等のいかなる助言も提供せず、また、特定の金融の個別銘柄、金融投資あるいは金融商品に関するいかなる勧告もしません。このドキュメントの使用は、資格のある投資専門家の投資助言に取って代わるものではありません。ロイターはコンテンツの信頼性を確保するよう合理的な努力をしていますが、コラムニストによって提供されたいかなる見解又は意見は当該コラムニスト自身の見解や分析であって、ロイターの見解、分析ではありません。

for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up