[サンフランシスコ 15日 ロイター] - トラック用自動運転技術開発の新興企業ガティックは15日、米小売大手クローガーとのテキサス州ダラスにおける配送契約を締結したと発表した。これを受け、ゴータム・ナラン最高経営責任者(CEO)がロイターに対し、年内に従業員を倍増する方針を明らかにした。
ガティックは2017年の創業。同社は昨年、採用計画を先送りしたが、今回は人員を現在の120人から250人余りに増やす意向。
ナラン氏によると、現在テキサス、アーカンソー、ルイジアナ各州とカナダのオンタリオ州で展開している事業を強化するとともに、来年からの5年で新たに全米15州への進出を目指している。
ガティックは、州をまたがない短距離の固定ルートの輸送に軸足を置くのが特徴。多くの自動運転技術会社が人員の削減あるいは事業から撤退する中、同社は配送をあまり複雑でないルートに限定することですき間市場を見つけている。
ガティックは現在、中型電動トラックで、米小売大手ウォルマートなどの企業の大型配送センターから小売店舗までの配送を行っている。
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