January 18, 2019 / 12:09 AM / a month ago

メイ英首相、最大野党党首と溝埋まらず EU離脱代替案で

[ロンドン 17日 ロイター] - 英議会の欧州連合(EU)離脱協定案否決を受けて打開策を模索するメイ首相は各党トップに協力を呼び掛けたが、離脱条件に関して最大野党・労働党のコービン党首との主張の隔たりは大きく、歩み寄る兆しはなお乏しい。

コービン氏は3月29日の離脱日に無秩序な離脱に突入するクリフエッジ(崖っぷち)に英国を追いやったとしてメイ首相を批判し、離脱条件で「レッドライン(譲れない一線)」を撤回するよう迫った。一方、合意がないままの離脱阻止を約束することが協議の前提条件だという自身の主張は譲らなかった。

メイ首相はこれは「不可能な条件」だと一蹴し、超党派協議に加わるようコービン氏に求めた。首相は書簡で「あなたは政治における対話の重要性をこれまで認めてきました。自党の議員に政府と打開策を探らないよう要請し、自身は協議への参加を拒むことが、本当に正しいと考えますか」と投げかけた。

労働党はEU関税同盟への恒久的な残留を支持しているが、与党・保守党の大半の議員は関税同盟は英国の独立した通商政策を阻むことになるとして反対している。

メイ首相は穏健なブレグジット(EU離脱)に一段と傾くことによって、「合意なき離脱」を交渉の切り札と考える保守党の強硬離脱派の反発を招くことになる。

メイ首相の報道官は17日、ブレグジット協定の代替案を巡り、労働党の一部議員を含む議員らと建設的な協議を行ったと明らかにした。

メイ氏が代替案に向けた合意形成に失敗すれば、合意なき離脱に突入するか、離脱を延期し、場合によっては総選挙あるいは2回目の国民投票を行うことを余儀なくされることになる。

コービン党首は同日、2回目の国民投票を含む選択肢を検討する可能性があると発言。市場では政局の混乱が最終的にブレグジットの延期あるいは撤回につながるとの見方が強まった。

ただ、首相府関係筋によると、2回目の国民投票を行う場合、実施までに1年以上かかる見通しだ。

<再び総選挙も>

コービン氏はメイ氏に対し、総選挙を再び前倒しで実施するよう求めている。ただ、2017年の選挙で敗北した経験から、メイ氏はこの要求を拒否している。国民投票の再実施も民主主義への信頼感を損ねるとして反対している。

一方、首相の報道官は、EUに離脱延期を提案したことはないと述べている。

他のEU加盟国は協議を提案。ドイツのマース外相は「英国が合意を結んだ上で離脱できるよう、われわれはできることは全てやる」と強調。EUのバルニエ首席交渉官は17日、英議会が否決した離脱協定案について、より野心的な合意内容を受け入れる考えを示した。

 1月17日、英議会のEU離脱協定案否決を受けて打開策を模索するメイ首相(写真)は各党トップに協力を呼び掛けたが、離脱条件に関して最大野党・労働党のコービン党首との主張の隔たりは大きく、歩み寄る兆しはなお乏しい。ロンドンで16日撮影(2019年 ロイター/Clodagh Kilcoyne)

ただ、英国内で合意がまとまるまでは、EU側ができることは限られている。

メイ首相は21日に次の措置に関する動議を議会に提出する。その後1週間は議員らが代替策を提案することが可能になる。

議会は1月29日に全ての代替案を審議し、採決を行う予定で、議会過半数から支持を集められる案があるのかどうかが判明する。代替案がまとまれば、メイ氏はEUと合意案の修正について協議することになり、最終的に英議会の採決が再び必要となる。

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