February 17, 2020 / 7:44 AM / 2 months ago

タイ第4四半期GDP伸び率、予想下回る前年比1.6% 5年ぶり低水準

[バンコク 17日 ロイター] - タイ国家経済社会開発評議会(NESDC)が17日発表した2019年第4・四半期の国内総生産(GDP)伸び率は前年同期比1.6%と、5年ぶりの低水準となった。

 2月17日、タイ国家経済社会開発評議会(NESDC)が発表した2019年第4・四半期の国内総生産(GDP)伸び率は前年同期比1.6%と、5年ぶりの低水準となった。写真はプラーチーンブリーのホンダ工場で2016年5月撮影(2020年 ロイター/Jorge Silva)

輸出が落ち込み、公共支出が不振となる中、ロイターがまとめた市場予想の2.1%を下回ったほか、第3・四半期の2.6%(2.4%から上方改定)から減速した。

今後は新型コロナウイルス流行の影響が国内経済への圧力を高める見通しだ。

タイ経済は観光が明るい分野だが、米中貿易戦争や内需低迷、予算の遅れ、干ばつによる打撃を受けている。アナリストの多くは年内の追加利下げを見込んでいる。

19年通年のGDP伸び率は2.4%で14年以来の低水準。アナリスト予想と一致した。

カシコン銀行の市場調査部門責任者コブシディ・シルパチャイ氏は、「第4・四半期のGDPは失望を誘った。貿易摩擦が輸出と投資の重しとなり、政権樹立と予算法案承認の遅れが財政拡大の機会を奪った」と指摘した。

前四半期比(季節調整済み)でみると、第4・四半期のGDP伸び率は0.2%だった。予想の0.4%を下回った。第3・四半期の伸び率は0.1%から0.2%に上方改定された。

<20年の見通し引き下げ>

NESDCは20年のGDP伸び率について、1.5─2.5%と予想。昨年11月時点では2.7─3.7%になるとみていた。輸出は1.4%増と予想。11月時点では2.3%増を見込んでいた。

18年のGDP伸び率は4.1%から4.2%に上方改定された。

NESDCの高官は記者会見で、今年第1・四半期のGDPは前期比でマイナス成長となる可能性があるが、第2・四半期は観光業が持ち直す見通しのため、プラス成長に回帰するだろうとの見方を表明。「テクニカル・リセッションにはならない」と続けた。

タイ中央銀行は、今年通年の成長率は2%を下回る可能性があるとの見解を示した。中銀は今月、政策金利THCBIR=ECIを過去最低の1.0%に引き下げており、ウィーラタイ・サンティプラポップ総裁は、経済支援の必要があれば一段と金融政策を緩和する余地があると述べている。

ノムラ(シンガポール)のエコノミスト、Charnon Boonnuch氏は「新型コロナウイルス(COVID―19)流行、予算の遅れ、干ばつを背景に20年も減速傾向が続くとの見方を反映し、20年のGDP伸び率予想を1.9%で据え置く」と指摘。「われわれはさらなる25ベーシスポイントの利下げ依然見込んでおり、第2・四半期に実施される公算が大きいとみている」とした。

キャピタル・エコノミクスも近く追加利下げが行われる可能性が高いと予想した。

中銀の次回の政策決定会合は3月25日に予定されている。

NESDCのデータによると、19年第4・四半期の輸出は前年同期比4.9%減、公共投資は5.1%減、観光産業の成長率は6.4%に減速した。

NESDCは今年の海外からの観光客数について3700万人と予想。ウイルスの流行を受け、過去最高だった昨年の3980万人から減少すると見込む。

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