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コラム:ダウ工業株最古銘柄、米GEが直面する除外リスク
2017年10月24日 / 02:47 / 1ヶ月後

コラム:ダウ工業株最古銘柄、米GEが直面する除外リスク

[ニューヨーク 23日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 米ゼネラル・エレクトリック(GE)(GE.N)の第3・四半期決算は、ジョン・フラネリー最高経営責任者(CEO)が「ぞっとするような」と評したほどの不振ぶりで、今年になって25%超も下落している株価に一段の下押し圧力をもたらしている。こうしたさえない動きは、まさに泣き面に蜂となりかねない。ダウ工業株30種で当初から生き残っている唯一の銘柄である同社は今、除外リスクにさらされているからだ。

 10月23日、米ゼネラル・エレクトリック(GE)の第3・四半期決算は、ジョン・フラネリー最高経営責任者(CEO)が「ぞっとするような」と評したほどの不振ぶりで、今年になって25%超も下落している株価に一段の下押し圧力をもたらしている。写真はメキシコのGE施設で5月撮影(2017年 ロイター/Daniel Becerril)

発明家トーマス・エジソンによって1870年代に創業された電気照明会社に源を発するGEは、ダウ・ジョーンズが1896年に株価指数を創設した際の12銘柄に選ばれた。その後アメリカン・コットン・オイルやナショナル・リードといった企業が歴史の中に消えていくのを横目に、GEは米国の工業力の象徴的な存在となり、1890年代に鉄道電化を手掛け、1941年には米国初のジェットエンジンを製造しながら、宇宙飛行士ニール・アームストロングが月面着陸の際に履いていたブーツの素材を提供した。また1980年代と90年代には、ジャック・ウェルチ氏の下で米国経済の復活を体現し、2000年代初めに時価総額世界第1位の座に就いた。

ところが近年は、家電や金融などの事業を手放し、電力とエネルギーに重点を置く戦略を採用したにもかかわらず、株価が振るわない。アイコンのデータによると、GE株が過去10年間で生み出した総リターンはマイナス2%と、ダウ工業株30種の年間上昇率の8.4%に遠く及ばない。GE株がダウ工業株30種に占めるウエートはわずか0.7%で、アップル(AAPL.O)の4.6%やボーイング(BA.N)の7.7%と比べるといかにも存在感が薄い。

ダウ工業株30種の算出は米株価指数としては唯一の単純平均方式で、GEはもう何年もの間、取引価格で決まるウエートが最低な銘柄の1つになってきた。指数構成銘柄にウエートの最低基準は存在せず、特に現状で実際の工業株が数少なくなっている点からすると、担当者としても最古の銘柄であるGEは外しにくいかもしれない。しかしGEは既に、最高価格銘柄と最低価格銘柄の比率を10対1以内にとどめるべきというダウ工業株の不文律に抵触している。

GEはなお、20日取引終了時点で時価総額が2060億ドルと全米19位の大きさを誇る。もしダウ工業株30種から外れても、大半のファンドがS&P総合500種などより幅広い銘柄で構成される指数に追随している以上、必ずしも大規模な売りを浴びることはないだろう。

それでもAT&T(T.N)が2年前、アップルと入れ替わりでダウ工業株30種から外れて以来、株価はダウに対して23%ポイントも出遅れているという事実が全てを物語っている。フラネリー氏は、資源節約のための減配の検討を始めた。その同氏にとって、GEがダウ工業株30種から除外されるという屈辱を受けるのは、最も望ましくない事態と言える。

●背景となるニュース

*GEが20日発表した第3・四半期の普通株主帰属利益は18億ドルで、前年同期比9%減少した。調整後1株利益は0.29ドルと、アナリスト予想の0.49ドルを大幅に下回った。通期の1株利益見通しは1.60─1.70ドルから1.05─1.10ドルに、営業活動からのキャッシュフロー見通しは120億─140億ドルから70億ドルに引き下げた。

*フラネリーCEOは、200億ドル強の資産売却を検討するとともに減配も辞さない姿勢を表明した。11月13日にはアナリストに新たな経営戦略を説明する予定だ。

*筆者は「Reuters Breakingviews」のコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています。

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