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ロシア編入目指す南オセチアの住民投票計画、ジョージア政府は全面拒否

 3月31日、ジョージア政府は、一方的に独立を宣言している南オセチアがロシアへの編入を求める住民投票を行うと表明したことについて、断じて認めないと強調した。写真はジョージアのザルカリアニ外相。ラトビアのリガで2021年12月撮影(2022年 ロイター/Ints Kalnins)

[31日 ロイター] - ジョージア政府は31日、一方的に独立を宣言している南オセチアがロシアへの編入を求める住民投票を行うと表明したことについて、断じて認めないと強調した。

2008年に起きたロシアとジョージアの軍事衝突後、ロシアは南オセチアとアブハジアの独立を承認。両地域に軍を駐留させるとともに、財政支援も実施している。

こうした中でジョージアのザルカリアニ外相は「(南オセチアで)いかなる住民投票を開催する話も当然受け入れられない。ジョージアに属するこの地域が占領されている状況下では」と発言した、とロシア国営タス通信が伝えた。

またロシアのインタファクス通信によると、ジョージアの政権与党議員の1人は南オセチアの計画は挑発行為に相当すると強く非難した。

ロシアのペスコフ大統領報道官は、南オセチアが提起した住民投票に関して見解を示すことはできないと話した上で「今のところこの問題で法的なものを含めて何の措置も講じられてはいない。しかし同時に、われわれは南オセチア住民の意見表明にはそれなりの敬意を持って対応する」と説明した。

米国務省のプライス報道官は、米政府としてはロシアもしくはその代理勢力がジョージアを分断する試みによって生じた結果を承認することはないと断言した。

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