July 6, 2018 / 12:46 AM / 13 days ago

独連立3党、難民対応策で合意 トランジットセンター設置案は撤回

[ベルリン 5日 ロイター] - ドイツ連立政権を構成する3政党は5日、欧州連合(EU)の他の加盟国で保護申請した難民がドイツに流入した場合の対応策について、合意に達した。既存のEU規則に従い難民の送還手続きを迅速化する内容で、国境に難民の「トランジットセンター」を設ける案は撤回した。

 7月5日、ドイツ連立政権を構成する3政党は、欧州連合(EU)の他の加盟国で保護申請した難民がドイツに流入した場合の対応策について、合意に達した。写真は予算審議会に出席するメルケル首相(右)、ショルツ財務相(中央)とゼーホーファー内相(左)。4日にベルリンで撮影(2018年 ロイター/HANNIBAL HANSCHKE)

また、年内に移民関連法の整備を推進する方針も確認した。

メルケル首相率いるキリスト教民主同盟(CDU)と姉妹政党のキリスト教社会同盟(CSU)、第2党のドイツ社会民主党(SPD)は短い会合の末、2ページにわたる合意をまとめた。これにより、大連立崩壊の危機は回避された。

合意は、難民の受け入れ審査は最初に到着した国が行うと定めたEUの規則に基づき、他の諸国で既に登録された難民の送還手続きを迅速化するという内容。具体的には、既存の警察施設を利用して、48時間以内に手続きを行う。最初に審査を行った国と難民送還に関する2国間協定が存在する場合は、国境で難民の入国を拒否することになる。

連立崩壊の危機は、CSU党首であるゼーホーファー内相が、他のEU加盟国で登録されている難民の受け入れを拒否する計画を表明したことが発端となった。メルケル首相はこの計画に反対したため亀裂が広がったが、CDUは2日にゼーホーファー内相と、トランジットセンター設置案で合意していた。

3政党の合意で同案は撤回された格好となったが、ゼーホーファー内相は記者団に、合意内容に「極めて満足している」と語った。

SPDのアンドレア・ナーレス党首と同党に所属するショルツ財務相は、今回の合意にはトランジットセンターの設置やドイツによる一方的な行動は含まれないと強調した。

ナーレス氏は独公共放送ZDFに対し、合意は法改正を必要としておらず、ゼーホーファー氏がトップを務める内務省が難民に関する手続きを迅速化する責任があると指摘した。

CDUのクランプカレンバウアー幹事長は、今回の合意により「連立政権全体が移民を管理し制限するという目標に取り組む姿勢を示した」と説明。

一方、独公共放送ARDの世論調査によると、ゼーホーファー内相による瀬戸際戦術はCDU・CSUの弱体化につながったと回答した人が全体の4分の3近くに上った。78%は連立政権のこれまでの実績に満足していないと回答し、56%は難民・移民問題に焦点が当たりすぎて他の問題がおろそかになっているとした。

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