[ベルリン 23日 ロイター] - ドイツの市場調査グループGfKが発表した5月の独消費者信頼感指数はマイナス23.4で、前月改定値の2.3から大幅に悪化し過去最低となった。新型コロナウイルスの感染拡大と感染防止策によって消費者心理が悪化した。
ロイターがまとめたアナリストの予想(マイナス1.8)を大きく下回った。
GfKの調査担当者は声明で「消費者を巡る状況は現在、急速に悪化している。小売り、製造業、サービス業は、迫り来る非常に深刻なリセッションへの準備が必要だ」と述べた。
感染防止のための外出等の制限措置の緩和は段階的とみられ、今後数カ月は消費者心理が落ち込んだ状態が続く見通しだ。
GfKは、危機時にみられる節約志向が指数の悪化に拍車をかけたと指摘した。
所得の見通しに関する指数は1980年の調査開始以来、最大の低下を記録した。
「被雇用者の間では失業の懸念が急激に高まった。これは消費の阻害要因だ。これに、実際に店舗が休業して買うに買えない状況が追い打ちをかけた」(GfKの調査担当者)という。
May 20 April 20 May 19
Consumer climate -23.4 2.3 10.2
Consumer climate components April 20 March 20 April 19
- willingness to buy -4.6 31.4 53.1
- income expectations -19.3 27.8 56.8
- business cycle expectations -21.4 -19.2 3.0
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