March 20, 2018 / 7:47 AM / 6 months ago

焦点:ドイツ財務副大臣にGS元幹部、金融業界の影響復活か

[フランクフルト 19日 ロイター] - ドイツ財務省は19日、米大手投資銀行ゴールドマン・サックス(GS.N)の元幹部であるヨルグ・クーキース氏を金融市場政策および欧州問題担当の財務副大臣に指名したと発表した。

 3月19日、ドイツ財務省は、米大手投資銀行ゴールドマン・サックスの元幹部ヨルグ・クーキース氏を金融市場政策および欧州問題担当の財務副大臣に指名したと発表。写真はオーストラリアで2016年撮影(2018年 ロイター/David Gray)

政府は世界金融危機以来、金融業界と距離を置いてきたが、再びすり寄り始めたと批判する声が上がっている。

ドイツ政府がゴールドマン出身者を起用するのは初めて。しかし2008年の金融危機以前には、経済政策運営に銀行関係者の力を借りてきた長い伝統がある。1950年代、当時のアデナウアー首相は戦前の債務を巡る国際交渉の場に、財務相ではなくドイツ銀行(DBKGn.DE)のトップを派遣した。その数十年後に首相になったコール氏は、第3世界の債務や工業政策についてドイツ銀のアルフレート・ヘルハウゼン最高経営責任者(CEO)の助言を仰いでいた。

しかし多くのドイツ人にとってゴールドマン・サックスといえば、非情なアングロサクソン型資本主義の象徴だ。

クーキース氏の起用に眉をひそめる政治家らは、先の選挙で主要政党を嫌い、右派政党「ドイツのための選択肢(AfD)」に投票した有権者の怒りを買いかねないと懸念する。

欧州議会の緑の党議員スベン・ジーゴールド氏は「このような回転ドア人事は市民の政治不信を増幅させかねない」と述べた。

ロビー活動の透明性を訴える団体、ロビー・コントロールのティモ・ランゲ氏はクーキース氏の指名について「政治家とエリートはべったりの関係で、一般人などおよびでないという印象を強めてしまう」と話す。

ドイツではかつて、政治家とバンカーの結び付が「ドイツ株式会社」を構成しているとされ、その中心にドイツ銀行が位置していた。しかし1990年代から2000年代初めにかけて同行が様々な権益を手放すにつれて、政治家との絆は崩れ、シュミット元首相は2011年、「ドイツ銀行はもはやドイツの銀行ではない」と述べた。

クーキース氏は2001年にゴールドマンに入社し、フランクフルトとロンドンで債券、株式、仕組み商品などの仕事に携わった。「ドイツ株式会社」の解体によって生まれた案件を享受することが多かった。

左派党議員は、ショルツ財務相がクーキース氏を起用したことについて「ショルツ氏はドナルド・トランプ氏の真似をして、消防隊に放火犯を入れた」と揶揄した。

(Edward Taylor記者 John O'Donnell記者)

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