[ベルリン 22日 ロイター] - 独IFO経済研究所が22日発表した2月の業況指数は91.1と、前月改定値の90.1から上昇した。
エネルギー危機や高インフレにもかかわらず、ドイツ経済に回復の兆しが出ていることが改めて浮き彫りとなった。
ロイターがまとめた市場予想は91.2だった。
IFOのクレメンス・フュースト所長は「ドイツ経済は弱い局面から段階的に脱しつつある」と指摘した。
現況指数は94.1から93.9に小幅低下。市場予想の95.0を下回った。
コメルツ銀行のチーフエコノミスト、ヨルグ・クレーマー氏は「(業況指数の上昇にもかかわらず)現況指数の小幅な低下が続いていることは懸念要因だ」と指摘。
IFOのエコノミスト、クラウス・ボールラーベ氏によると、サプライチェーンの目詰まりに不満を示した企業は45.4%で、1月の48.4%からやや減少した。
同氏は、景気後退(リセッション)は回避できないが、穏やかなものになるだろうとの見方を示した。
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