[ベルリン 12日 ロイター] - ドイツのリントナー財務相は 12日、新型コロナウイルス禍とエネルギー危機で生じた構造赤字を是正するため、2024年予算では支出を見直す必要があると述べた。
同相は8日、ショルツ首相に対し、24年度予算案で充分な合意が得られていないため今週の閣議での公表ができないと報告した。
同相はARD放送に対し、「支出に関する大きな問題がある。調整が必要だ」と述べ、増税や債務拡大は有効な選択肢ではないとの考えを示した。
連立与党「緑の党」のハベック経済相は予算案を巡り、軍関連など特定部門の支出を一方的に優先すべきでないとして、党として予算案は受け入れられないと表明した。
企業寄りの自由民主党(FDP)を率いるリントナー財務相はこれに反発し、連立政権は行き詰っていないが困難な状況にあると述べた。
財務省は、6月までには予算案がまとまるとしている。
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