[ベルリン 27日 ロイター] - ドイツの市場調査グループGfKが27日発表した10月の独消費者信頼感指数は10.6と、前月の10.5から小幅上昇し、予想の10.5を上回った。所得と経済見通しがともに上昇したことを反映した。
指数の上昇は、消費者が引き続き独経済の成長をけん引していく可能性を示唆している。
調査は8月31─9月14日に約2000人を対象に実施された。
GfKの調査担当者ロルフ・ビュルクル氏は「政治の混乱にもかかわらず、経済と所得に関する楽観度は上向きだ」と指摘。「従って、民間セクターの支出は今後、独経済成長の重要な柱だと証明されるだろう」と述べた。
消費者の購買意欲を示すサブ指数は52.9ポイントに2.3ポイント低下した。所得見通しを示す指数は5.3ポイント上昇して57.9と、1年ぶり高水準となった。安定した雇用市場が押し上げ要因だった。
経済見通しを示す指数は27.1に4.9ポイント上昇した。
ビュルクル氏は「欧州連合(EU)と米国の貿易摩擦もハードブレグジット(合意なしの英国のEU離脱)懸念も、経済に対する長期的な楽観は損なっていないようだ」と指摘した。