[フランクフルト 18日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事は18日、大規模な経常黒字を記録するドイツなどの国は他国で保護主義が台頭していることに一部責任があるとの見解を示した。
ドイツは多額の対米貿易黒字でトランプ政権から批判の的になっている。また、一部のユーロ圏諸国からは自由貿易に懐疑的な見方も出ている。
ラガルド氏はフランクフルトでの会合で「ドイツの黒字を減らすことは、IMFで疑いなく懸念されている世界的な不均衡の縮小につながるだろう」とした上で、「強硬な保護主義の台頭や保護主義の脅威は、一部の国で経常黒字が拡大していることと無関係ではない」と述べた。
2017年のドイツ経常黒字は世界最大で、独政府は今年と来年の財政黒字が記録を更新すると見込んでいる。
IMFと欧州連合(EU)の欧州委員会は長年、国内支出と輸入が増加するようドイツに要請している。
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