[フランクフルト 22日 ロイター] - ドイツ連邦銀行(中央銀行)は22日公表した月報で同国経済が景気後退に陥る可能性が高まっていると指摘、インフレの進行も続き、今年秋にインフレ率が10%超でピークに達する可能性があるとの見方を示した。
「冬季の経済生産減少の可能性が大幅に高まっている」とし「今冬のガス供給を巡る高い不透明感と急激な物価上昇が、家計と企業に重くのしかかる可能性が高い」と指摘。
その上で「全体ではインフレ率が秋に10%に達する可能性がある」とし、「インフレの上振れリスクは高い。特にロシアからのガス供給が完全に止まった場合はそうだ」との見方を示した。
その場合、記録的な低失業率もあり、賃金が急上昇するリスクが高まり、賃金・物価スパイラルを通じてインフレ率が高止まりする可能性があるという。
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