[ベルリン 30日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が30日発表した1月の消費者物価指数(CPI)速報値は、欧州連合(EU)基準(HICP)で前年比1.6%上昇し、市場予想の1.7%を下回った。
伸びは前月の1.5%から拡大したものの、2%未満だがその近辺とする欧州中央銀行(ECB)目標を9カ月連続で割り込んでいる。
ヘラババンクのアナリストは「物価が目標に到達していない以上、ECBが緩和バイアスを解除する理由はない」と指摘した。ECBは先週の理事会で政策金利を据え置くとともに、昨年11月から開始した月額200億ユーロの債券買い取り継続を確認した。
CPIは前月比で0.8%下落し、市場予想と一致。国内基準では前年比1.7%上昇、前月比0.6%下落だった。
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