[ベルリン 22日 ロイター] - ドイツ貿易・投資振興機関(GTAI)が22日発表したデータによると、昨年の対独直接投資は1783件と前年比23件減少したが、2020年から101件増加し、困難な経済状況の中で底堅い結果となった。
GTAIのロバート・ヘルマン総裁は「ウクライナ戦争やエネルギー危機、新型コロナウイルス禍の余波といった逆境を踏まえれば成功と言える」とし「ドイツは依然として魅力的な投資先だ」とロイターに語った。
国別では米国が279件で最多だった。同氏は「インフレ抑制法により米国内への投資を強力に推進していることを考慮すると、驚くべきことだ」と述べた。
2位はスイスで208件、3位は英国で170件だった。
4位は中国で、14年以来の低水準となる141件だった。ヘルマン氏は「新型コロナの大流行が間違いなく影響している」と分析した。
5位のトルコは139件と、同国としては過去最多だった。
2022年に発表された総投資額は250億ユーロ(275億2000万ドル)だった。このうち米半導体大手インテルが発表した半導体製造拠点の建設計画が170億ユーロを占める。
インテルの投資を除いた投資額は80億ユーロで、21年の実績を10億ユーロ上回った。
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