[ベルリン 23日 ロイター] - IHSマークイットが発表し た8月のドイツの総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は55.7 と、前月の55.0から上昇し、6カ月ぶりの高水準となった。予想の 55.2も上回った。 製造業PMI速報値は56.1と、前月の56.9から低下し、2 カ月ぶり低水準。予想は56.5だった。 サービス部門PMI速報値は55.2と、前月の54.1から上昇 し、6カ月ぶりの高水準。予想は54.3。 製造業PMIは、昨年12月に過去最高を記録後、今年に入り低下 傾向が続いている。 エコノミストの間では、米国の保護主義的な政策で輸出依存度の高 いドイツ製造業の見通しが悪化しているとの指摘が出ている。 IHSマークイットのチーフ・ビジネス・エコノミスト、クリス・ ウィリアムソン氏は、製造業で低下トレンドが転換しなければ、サービ ス部門にもこうした傾向が近く広がるとの見方を示した。 「新規受注が回復しなければ、製造業の低下傾向が続くと見込んで いる。問題は、製造業を巡る状況が悪化する中、サービス部門の好調が どれだけ長く続くかだ」と指摘。製造業が低迷するとサービス部門も追 随することは過去に示されているという。 また、貿易を巡る懸念のほか、トルコの通貨危機が新規輸出受注の 伸び鈍化につながり、ドイツ製造業の見通しに不透明感をもたらしてい るとの見方を示した。 IHSマークイットは第3・四半期の国内総生産(GDP)を0. 5%増と予想している。 IHSマークイットのプリンシパル・エコノミスト、フィル・スミ ス氏は「製造業PMIは小幅低下したものの、第3・四半期も景況拡大 を示す水準で推移している」と述べた。新規受注と輸出が弱かったと指 摘した。 (ーからご覧ください)
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