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独6月製造業PMI改定値は65.1、供給ボトルネックでも堅調

 7月1日、IHSマークイットが発表した6月のドイツ製造業購買担当者景気指数 (PMI)改定値は65.1となり、5月の64.4から上昇した。独ドュイスブルグの製鉄所で2019年1月撮影(2021年 ロイター/Wolfgang Rattay)

[ベルリン 1日 ロイター] - IHSマークイットが発表した6月のドイツ製造業購買担当者景気指数 (PMI)改定値は65.1となり、5月の64.4から上昇した。速報値の64.9から小幅上方改定された。

依然として供給不足や原材料費の上昇が響いているものの、独製造業は記録的なペースで好調を維持している。

IHSマークイットのプリンシパル・エコノミスト、フィル・スミス氏は、今回の数字は製造業の業績の全体的な改善を示唆していると指摘。「生産の伸びは4月、5月と連続して減速したものの、勢いを取り戻し、製造業の雇用創出のペースは引き続き加速している。製造業の先行き見通しは過去最高を記録した」と述べた。

非常に高い水準にある中間財およびその他原料価格はやや低下した。これは、製造業の投入コスト上昇がピークに達した可能性を示唆している。

スミス氏は「しかし注目すべきは、堅調な需要を背景に企業がコスト増の価格転嫁を図っているため、産出物価格が上昇を続けていることだ」と述べた。

独製造業では需給の不均衡が続いているため、正常な状態に戻るには数カ月かかる見通し。さらにアジアでの新型コロナウイルス感染再拡大により、今後数カ月間にサプライチェーンがさらに混乱し、一段の価格上昇圧力につながる可能性もあるという。

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