[ベルリン 1日 ロイター] - IHSマークイットが発表した1月のドイツの製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は57.1だった。速報値の57.0からは上方修正されたものの、12月の58.3からは低下した。供給面での懸念が独経済の景気回復に打撃となっている。
IHSマークイットのエコノミスト、フィル・スミス氏は、供給ボトルネックがコスト高につながっている、と指摘。「供給遅延を巡る懸念が顕在化しつつある。製造業からの投入需要が増加する一方、原材料や輸送力は不足しており、サプライチェーンに混乱を来たしている。このため1月調査では、納期の長期化がこれまでで最大となった」とした。
その上で「実際の生産水準における影響は現時点では限定的だが、新規受注に伴い生産が現在のペースを続けるようであれば、製造業の在庫は減少し、サプライチェーン途絶のリスクが増大する」と付け加えた。
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