February 19, 2019 / 8:17 AM / 7 months ago

独経常黒字、3年連続で世界首位 政府は米自動車関税を懸念

[ベルリン 19日 ロイター] - ドイツのIFO経済研究所のデータによると、2018年のドイツの経常黒字は、3年連続で世界最大となった。好調な輸出が背景。メルケル政権の財政政策に対する批判が強まる可能性がある。

 2月19日、ドイツのIFO経済研究所のデータによると、2018年のドイツの経常黒字は、3年連続で世界最大となった。写真はドイツのハンブルクの港で昨年8月撮影(2019年 ロイター/Fabian Bimmer)

18年のドイツの経常黒字は2940億ドルで世界1位。2位は日本で1730億ドル、3位はロシアで1160億ドルだった。

トランプ米大統領はドイツの大幅な対米貿易黒字を繰り返し批判しており、最新データを受けて米政権は不満をさらに強めるとみられる。

特に、米商務省が前週末にトランプ大統領に提出した自動車関税に関する報告書を受けて、ドイツ車に高関税が課されるリスクが高まっている。報告書の内容は公表されていないが、輸入自動車と同部品が国家安全保障上の脅威と認定し、最大25%の関税を課す根拠を与えると考えられている。

ドイツのアルトマイヤー経済相はドイツのラジオ局に対し「過去数週間、数カ月間に米国が貿易政策を厳格化し、緊張が高まっていることをわれわれは認識し、問題視している」と表明。

「世界経済にその影響は既に表れており、世界経済の成長率が鈍っている」と指摘した上で、米国との通商交渉の「最も困難な部分」は今後に控えていると述べた。

米自動車関税が引き上げられるリスクについて問われ、アルトマイヤー氏は輸入自動車が米国の安全保障に脅威をもたらしているという主張は受け入れられないとした。

欧州連合(EU)のユンケル欧州委員長は、18日付の独紙シュツットガルター・ツァイトゥングに対し、当面は欧州産自動車への関税は引き上げないことにトランプ氏は合意しており、「私はトランプ氏を信じている」と強調した。

国内総生産(GDP)比でみたドイツの経常黒字は、3年連続で低下。18年がGDP比7.4%、17年が同7.9%だった。

国際通貨基金(IMF)や欧州委員会はドイツに対し、内需を喚起して輸入を増やし、世界の経済不均衡の解消に努めるよう求めてきた。

ドイツの経常黒字は2011年以降、欧州委が基準とするGDP比6%を上回っている。15年には過去最高の8.9%に達した。

欧州委はドイツに対し、財政黒字を活用して公的投資を増やし、実質賃金上昇のための環境を整備するよう提言。IMFも同様の提言をしている。

ただ、ドイツ政府は、財政・経済政策は経常収支の操作が主たる目的ではないとの立場を繰り返し主張しており、貿易黒字は市場原理に基づく各国の企業・消費者の需給関係で決まり、ドイツ政府の影響が及ばない原油価格や為替レートなども影響すると指摘している。

それでもなお、ドイツ政府は、今後3年間で財政黒字のかなりの部分を児童手当て増額や減税などに充てる方針を決めている。

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