[ベルリン 13日 ロイター] - ドイツの欧州経済センター(ZEW)が発表した11月の独ZEW景気期待指数は小幅改善した。しかし、現況指数は悪化。貿易摩擦や英国の無秩序離脱を巡る懸念から独経済が落ち込みから急回復するのは困難とみられていることを示した。
11月の景気期待指数はマイナス24.1。前月のマイナス24.7から予想に反して改善した、ロイターがまとめたコンセンサス予想はマイナス25.0だった。
現況指数は58.2と前月の70.1から大幅に悪化。コンセンサス予想の65.0も大きく下回った。
ZEWは、11月の指数は、最近発表された鉱工業生産や小売売上高、貿易収支が第3・四半期の弱い成長を示唆したことを反映していると指摘。
ZEWのワムバッハ所長は「現段階で調査の回答者は現在の低迷局面からの急回復は予想していないことになる」と声明で述べた。
前週、独政府の経済顧問らは今年の成長率予想を2.3%から1.6%に、来年は1.8%から1.5%にそれぞれ引き下げた。